弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

医事関係訴訟事件統計(令和3年)

最高裁の医事関係訴訟事件統計によると、令和3年に新しく裁判所が受けた 医事関係訴訟は758件、令和3年に終了した 医事関係訴訟は850件、平均審理期間は26.7か月とのことです。令和3年の認容率(原告=患者側の請求が一部でも認められた率)は20.1%とのことです。
令和3年に終わった医療事件の内訳は、判決が32.6%、 和解が52.5%、 請求の放棄が0.2%、請求 の認諾が0.0%、 取下が5.6%、その他が9.1%とのことです。
依然として、原告=患者側に厳しい状況が続いています。

医事関係訴訟事件の処理状況及び平均審理期間

地裁民事第一審通常訴訟事件・医事関係訴訟事件の認容率

医事関係訴訟事件の終局区分別既済件数及びその割合


令和3年の医事関係訴訟事件(地裁)の診療科目別既済件数は、内科238件、歯科100件、外科98件、整形外科87件、産婦人科51件、形成外科27件、精神科(神経科)26件、眼科17件、泌尿器科16件、小児科16件、耳鼻咽喉科10件、麻酔科9件、皮膚科8件、その他117件です。

医事関係訴訟事件(地裁)の診療科目別既済件数


谷直樹

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by medical-law | 2022-09-06 23:51 | 医療事故・医療裁判