弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東京のクリニックの院長が札幌の3人に新型コロナウイルスのワクチンを接種したと偽り逮捕される(報道)

NHK「ワクチン接種装い委託料詐取か クリニックの院長逮捕 警視庁」(2022年9月12日)は次のとおり報じました。

「東京・北区にあるクリニックの院長が、札幌市の男女3人に新型コロナウイルスのワクチンを接種したように装い、市から接種の委託料をだましとったなどとして、詐欺などの疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、東京・北区にあるクリニックの院長で医師の○○容疑者(51)です。
警視庁によりますと、○○院長は去年8月から9月にかけて、札幌市に住む50代の女性など3人に新型コロナウイルスのワクチンを接種したと装ってうその予診票を作成し、市から接種の業務委託料、およそ1万4000円をだまし取ったなどとして詐欺などの疑いが持たれています。
警視庁によりますと、院長は接種は受けたくないが接種証明書がほしいという女性の求めに応じて接種したように装っていたということです。
調べに対し、容疑を認めているということです。
ワクチンの接種は、原則、住民票のある自治体で受けることになっていますが、このクリニックでは、去年7月以降、北海道や広島県など北区以外の100人以上が接種を受けた記録があるいうことで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。」


フジテレビ「接種せずウソのワクチン証明 打っても抗体増えず 院長逮捕 “代金”詐取「殺人ワクチン」発言も」(2022年9月12日)は次のとおり報じました。

「新型コロナウイルスのワクチンを接種したと、うそをつき、料金をだまし取ったとして、51歳の院長が逮捕された。
院長は、ワクチンとは全く別のものを接種していた疑いも浮上している。

実際には接種していない新型コロナワクチンを打ったと、うそをつき、自治体から接種委託料をだまし取るなどした疑いが持たれている。

東京・北区で○○リニックを経営する○○容疑者は、とても物腰が柔らかく、町の人からは頼りにされる医師だったという。

2021年10月上旬、○○クリニックを訪れたのは、札幌市に住む50代の女性とその家族。

○○容疑者は、この家族にコロナワクチンを接種したとするうその接種記録を作成し、不正に国の接種記録システム(VRS)に登録。

そのうえで、東京と北海道の国民健康保険連合会に接種委託料を請求し、約1万4,000円をだまし取ったとみられている。

ワクチン接種は原則、住んでいる自治体で行うことになっている。

しかし、○○容疑者のクリニックで接種を受けた約230人のうち、半分以上は北区以外の住民だった。
これは何を意味しているのか?

今回の逮捕容疑につながった50代の女性と○○容疑者は、投資セミナーで知りあったとみられている。

○○容疑者は、ワクチン接種に懐疑的で、投資セミナーの仲間内で、ワクチンのことを「殺人ワクチン」、接種証明書のことを「なんちゃって証明書」などと呼んでいたという。

○○容疑者のクリニックでワクチン接種を受けた別の女性は、接種されたワクチンそのものに疑問を抱いている。

容疑者から接種を受けた人「打ったのは、7月中には打てました。12月に入って中和抗体を調べる機会があって、調べて0.001なのがわかりました。びっくりしちゃって、え?って。2回確かに針は入れてるので」、「(別のところでワクチンを接種した?)はい。別に、新たに2回打ったとき、0.001だったのが1,500弱くらいまで上がったので、ちょっとびっくりしちゃって。(○○容疑者のときに)針は刺さっている訳だから、体の中に何が入ったんだろうと思うと不安になります」

北区によると、2022年1月、○○容疑者のクリニックでワクチン接種を受けた区民から「接種後に抗体検査を受けたが、数値が変わらない」などの相談が寄せられたという。

そこで区が、生理食塩水を打っていないかなどの確認をしたところ、クリニック側は否定。

しかし、区は、○○容疑者のクリニックで接種を受けた区民に、再度接種できることなどを通知したという。

調べに対し、○○容疑者は容疑を認めていて、警視庁は犯行に至った経緯と余罪について調べを進めている。」


上記報道の件は私が担当したものではありません。
行政は、ワクチンを接種せずに接種証明書を発行する医師がいるとは、考えていなかったでしょう。
たしかに、コロナワクチンの救済申請が4244件あり、審査が終わったものうち920件が認定、69件が否認、28件が保留となっており、3件の死亡も認められていますので、ワクチンを打ちたくないという人がいるのも理解できますが、打ったことにして虚偽の証明書を入手するのは違うと思います。
医師が協力して予診票等を整え打ったことにすると、打っていないことの立証は難しいと思われるので、対策が必要でしょう

谷直樹

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by medical-law | 2022-09-13 08:58 | 医療