弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

「加熱式タバコ」がもたらす害について」

産業医科大学 産業生態科学研究所 教授 大和浩氏がNo.3 「加熱式タバコ」がもたらす害について」を執筆しています。

「加熱式タバコはグリセロール(独語では「グリセリン」)などの有機溶剤を加熱して、発生するエアロゾル(霧・ミスト)にニコチンを乗せて肺に届ける仕組みになっている。
 製造メーカーの広告では「空気を汚さないので室内で使うことができる」とアピールしているが、加熱式タバコからも受動喫煙に相当する二次曝露は発生している。
 人間の呼吸器は、口〜喉〜気管〜気管支〜肺胞と連続しており、全肺気量は3,500〜5,000mlである。1回の呼吸量は500mlだが、気管支までしか吸入されなかった約150mlの空気は次の呼気にそのまま呼出される。
 つまり、口から吸入された加熱式タバコのエアロゾルを含む空気の約3割は、肺胞での吸収が行われずにそのまま呼出されてくるのだ。」


「加熱式タバコにも発がん性物質が含まれている。
 発がん性物質は「5〜10%に減らしたから口に入れてよい」というものではない。たとえば「排泄物の量を1割にしたから」といって口に入れるだろうか? 発がん性物質は一切摂取しないことが大切なのだ。」




谷直樹

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by medical-law | 2022-11-09 12:47 | タバコ