大阪地裁でクリニック側がミスを謝罪するとともに男児に哀悼の意を表する等の和解(報道)
この件は、私が担当したものではありません。
産科医療補償の原因分析報告書は、バランスボールを使う場合、使用方法を十分に説明し、安全に十分に配慮することが望まれる、と記載しましたが、子宮破裂の原因が転倒によるものかについては、可能性を指摘するにとどまりました。
バランスボールを使用についての注意義務違反があっても、子宮破裂の原因が転倒による高度の蓋然性が立証できないと児の障害、死亡との因果関係が立証できないことになり、損害賠償義務は認められません。
130万円は、ガーゼを体内に置き忘れられ再開腹を行ったことの慰謝料相当と考えられます。
京都新聞「手術ミス新生児死亡、和解 医院側、解決金と哀悼の意」(2023年1月5日)をご参照ください。
産経新聞「分娩時のバランスボールで転倒、手術ミスも 新生児死亡で夫婦が医院と和解」(2023年1月5日)をご参照ください。
谷直樹
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