“吸引分娩”に潜むリスク
「出産の時に、赤ちゃんの頭に器具をあてて引っ張る「吸引」という方法があります。吸引分娩で出産した直後に、長男を亡くした両親が、2018年に産科クリニックを相手に起こした裁判が、24日に判決を迎えます。・・・」
吸引分娩とくに無理な吸引分娩によって帽状腱膜下血腫ができることが知られています。
帽状腱膜下血腫は、早急に高次施設への新生児搬送を行い、小児科医が適切な治療を行うによってほぼ確実に救命できますが、搬送、治療が遅れると致死的な結果になります。
したがって、吸引によって出生した児について、帽状腱膜下血腫を警戒して丁寧な観察を行い、観察した助産師が医師に帽状腱膜下血腫が疑われる症状を報告し、医師がすみやかに診察し搬送する必要があります。
吸引分娩によって出生した新生児についての管理義務の内容が問題になっている裁判です。
判決に期待したいと思います。
谷直樹
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