弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

名古屋地裁令和5年1月20日判決、手術約4時間半後に出血性ショックで死亡した事案で緊急開腹止血義務を認め市に約4450万円の賠償を命じる

報道によると、66歳の男性患者が2019年3月に小牧市民病院で腹部大動脈のステント手術を受け、術後動脈の縫合箇所から出血し、約4時間半後に出血性ショックで死亡した事案で、 名古屋地裁令和5年1月20日判決(岩井直幸裁判長、司法修習49期)、約2時間後の、血圧が大きく低下し、意識障害がみられた時点で、速やかに開腹し止血手術をする注意義務を認め、それを怠ったことにより死亡したと認定し、小牧市に約4450万円を支払うよう命じたとのことです。
これは、私が担当した裁判ではありません。
術後管理義務について参考となる判決です。判例雑誌に掲載されたら是非読んでみたいと思います。

NHK「愛知・小牧市民病院 術後死亡で賠償命じる判決 注意義務違反」(2023年1月20日)参照
読売新聞「腹部手術後に動脈縫合箇所から出血、男性死亡…小牧市に4450万円賠償命令」(2023年1月21日)参照

谷直樹

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by medical-law | 2023-01-23 22:35 | 医療事故・医療裁判