弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

担当事件の判決が判例時報2542号に掲載

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私が原告代理人として関与した事件の判決が判例時報2542号(2023年3月1日号)に掲載されました。
東京地裁民事34部令和3年8月27日判決です

「被告が解説する病院において、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を受けた84歳の男性が手術の翌日に死亡した事案につき、執刀医に適応外であるESDを実施した注意義務違反があったとして、被告に対する使用者責任に基づく損害賠償請求を認容した事例」

同誌は、
十二指腸腺腫の切除のためにEMRが実施された事案で、適応を誤った過失はないとした広島地判平21・9・11(判タ1332・167)
総胆管結石疑い等のためのERCP等の施術によって十二指腸穿孔が発生した事案で、適応性判断の過失はないとした広島地判平29・9・15(判時2435・89)
に続く判決であるが、
施術適応性判断に過失があるとしている点、ガイドラインに沿って判断している点に特徴のある裁判例であり、同種案件の処理に当たって参考になると思われる
と記述しています。

谷直樹

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by medical-law | 2023-03-02 14:00 | 医療事故・医療裁判