また県立病院で読影リポートを確認せず、1年治療が遅れ、患者が肺がんで死亡(報道)
○ 事案の経過
70代女性は、2021年8月、当直時間帯にめまいで救急搬送された。
当直医の指示で腹部のCT検査を受けた。
肺下部に影があり、放射線科医は、オンラインの「読影リポート」で、胸部検査の追加を指摘した。
ところが、当直医はそれを確認せず、日勤の担当医に腹部CTを実施したことも引き継いでいなかった。日勤の担当医も確認しなかった。
女性は、せきが続いたため、2022年8月、別の診療所を受診し、胸部CT検査を受け、ステージ4の肺がんと診断された。、既に脳や肝臓にも転移しており、同年12月に死亡した。
○ 再発防止策
医師が報告書を確認するよう注意を促すシステムを導入する。
○ 賠償
県は1125万円を支払い、和解する方針。
神戸新聞「患者の肺がん疑い、担当医が見落とし1年4カ月後死亡 丹波医療センター 4年前にもがん見落とす医療ミス」 (2023年5月25日)御参照
NHK「県立丹波医療センターで検査結果見落とし女性が死亡 賠償へ」(2023年5月25日)御参照
上記報道の件は私が担当したものではありません。
何度も何度も繰り返される医療事故で、人命が失われています。
とても残念です。
谷直樹
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