弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

令和3年度 生活習慣関連疾患の動向に関する調査

健康保険組合連合会は、2023年6月8日、「令和3年度 生活習慣関連疾患の動向に関する調査」を公開しました。
調査で取り上げられた生活習慣関連疾は、①糖尿病、②脳血管障害、③虚血性心疾患、④動脈閉塞 、⑤高血圧症、⑥高尿酸血症、⑦高脂血症 、⑧肝機能障害 、⑨高血圧性腎臓障害 、⑩人工透析の10疾患 です。
内分泌・栄養・代謝及び循環器系疾患の医療費全体に占める割合は大きく、増加傾向にあることが分かります。

調査結果のポイントは次のとおりです。
「1.内分泌・栄養・代謝及び循環器系疾患の医療費の概況(医療費及び構成割合)
○ 疾病医療費総額(3 兆 5,941 億円)に占める医療費の割合をみると、内分泌・栄養・代謝が 9.7%(3,502 億円)、循環器が 9.5%(3,413 億円)となっている。
(対前年度比伸び率)
○ 内分泌・栄養・代謝は 4.2%の増加。入院:▲3.7%減少、入院外:4.8%増加。
○ 循環器は 1.9%の増加。入院:0.3%増加、入院外:3.1%増加した。
2.生活習慣関連 10 疾患の受診状況
(加入者 1,000 人当たり受診者数(年度平均))
○ 医科入院では、高血圧症が 0.53 人と最も多く、次いで、糖尿病:0.44 人、高脂血症:0.31 人。
○ 医科入院外では、高血圧症が 56.2 人と最も多く、次いで、高脂血症:56.0 人、
糖尿病:39.8 人。
3.生活習慣関連 10 疾患の医療費の動向
(医療費及び構成割合)
○ 医科入院(8,671 億円)に占める 10 疾患医療費(524 億円)の割合は 6.0%。脳血管障害が 2.4%(208 億円)と最も高く、次いで、虚血性心疾患:1.7%(143 億円)、糖尿病:0.7%(63 億円)。
○ 医科入院外(2 兆 7,270 億円)に占める 10 疾患医療費(4,042 億円)の割合は14.8%。糖尿病が 5.1%(1,383 億円)と最も高く、次いで、高血圧症:3.5%(967億円)、高脂血症:2.7%(728 億円)。
(受診者1人当たり医療費)
○ 医科入院では、高い順に①人工透析:597 万円、②脳血管障害:588 万円、③虚血性心疾患:369 万円。
○ 医科入院外では、同①人工透析:456 万円、②糖尿病:13 万円、③脳血管障害:10 万円。」


谷直樹

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by medical-law | 2023-06-09 11:59 | 医療