弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

医師の判断が遅れ生まれた児に重度の障害が残った事案で市が1億5000万円賠償へ(報道)

市民病院の宿直の産科医は、2020年6月5日、胎児の状態が悪いのに、約1時間経過観察を続け、その後胎児の心音が確認できなくなり、帝王切開しようとしたものの、急に 分娩 が進んで仮死状態で生まれ、子どもに重い障害が残ったとのことです。この宿直の産科医が経験が浅く院外にいた産科医に状況をうまく説明できなかったとのことです。
産科医療補償の原因分析報告書で「経過観察を続けたことは一般的ではない」と指摘されたことをうけ、熊本市は、責任を認め子どもに対し1億5000万円の損害賠償を支払うとのことです。

RKK「熊本市民病院「医師の判断が約1時間遅れ帝王切開できず」生まれた子どもに重度の障害が残る 市は子どもに対し1億5000万円の損害賠償を支払う方針」(2023年6月9日)御参照

読売新聞「熊本市民病院で帝王切開の判断遅れ、仮死状態で生まれ重度障害…1億5000万円賠償へ」(2023年6月9日)御参照

谷直樹

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by medical-law | 2023-06-11 05:06 | 医療事故・医療裁判