日弁連人権擁護大会、 人権としての「医療へのアクセス」の保障 ~新自由主義的医療改革から住民のいのちと医療の現場が大切にされる医療保障改革へ~
シンポジウム第1分科会は、「人権としての「医療へのアクセス」の保障~新自由主義的医療改革から住民のいのちと医療の現場が大切にされる医療保障改革へ~ 」がテーマです。
https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/event/year/2023/231005_symposium_01.pdf
自民党政権は新自由主義的医療改革を掲げると同時に医療費抑制策をとってきましたので、「新自由主義的医療改革による医療費抑制策」という見方がなされるのでしょうが、「新自由主義的医療改革」と「医療費抑制策」はもともと別物と思います。br>
医療分野に市場原理を導入する新自由主義的改革は、医療の公的役割を後退させるものでした。しかし、市場原理による競争は高額の自由診療を広げ医療費を増大させることになるはずです。「新自由主義的医療改革」と「医療費抑制策」は、別の標的と考えたほうがよいのではないかと思います。
岸田首相が「新自由主義からの転換」と「新しい資本主義」を提唱したことにより、これまでの「新自由主義的医療改革」にブレーキが加わるのではないか、と考えられます。医療DXについて検討すべきと思います。
「長野モデル」は、医師に過剰な負担を強いるきらいがあります。診断エラーの多くが医療専門職の過酷な労務環境や働き方に起因しているという指摘もありますが、働き方改革により、医師の労働時間が」単植されこれまでのような質の医療提供ができなくなることについて、根本的な解決策(医師の増員)が示されていないことのほうが問題と思います。
谷直樹
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