救急隊員に救急搬送を断られた3歳の男児が重度の後遺障害を負った件(報道)
この報道の件は私が担当したものではありません。
もしこの時点で救急搬送を行ない、診療が早かったなら、後遺障害を回避ないし軽減できたかの医学的検討は必要でしょうが、報道を読む限り、中枢神経感染症、代謝異常、発熱・脱水からの脳梗塞、低血糖、熱性けいれん等の可能性が考えられますので、救急隊員が「寒さから震え」と決めつけたのは疑問と思います。意識消失、眼球固定だけで判断しては、けいれんと震えの判断を誤ることがあります。意識がある部分けいれんもあります。
消防庁は、令和2年3月に「救急現場の緊急度判定の導入及び運用手引書」を作成しています。ただ、観察だけで緊急性が低いと判断出来る場合は少ないと思います。
共同通信「両親「判断ミス認めて」 救急不搬送、幼児に重い障害」(2023年11月27日)御参照
谷直樹
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