弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

関西の市立病院が左腎門部血管の処理の際、誤って腹腔動脈及び上腸間膜動脈を切離し患者が死亡した医療事故を公表

関西の市民病院は、2024年4月15日、2021年6月の医療事故を公表しました。

公表された事故の概要は以下のとおりです。
「左腎細胞癌の診断をされた患者さまについて、左腎細胞癌の診断をされた患者さまについて、令和3年6月24日にロボット
支援下による左腎部分切除術を開始しましたが、腎門部血管周囲のリンパ組織の癒着が強く、進行癌の可能性も考えられたため、ロボット支援下による左腎部分切除は断念し、腹腔鏡下による左腎摘出術へ移行しました。その後、左腎門部血管の処理の際、誤って腹腔動脈及び上腸間膜動脈を切離し、動脈性の出血をきたしました。出血後、開腹手術での止血操作を行い、上腸間膜動脈と腸骨動脈バイパス手術を行いましたが術中に不可逆性の出血性ショックとなり、当日中に逝去されました。24日にロボット支援下による左腎部分切除術を開始しましたが、腎門部血管周囲のリンパ組織の癒着が強く、進行癌の可能性も考えられたため、ロボット支援下による左腎部分切除は断念し、腹腔鏡下による左腎摘出術へ移行しました。その後、左腎門部血管の処理の際、誤って腹腔動脈及び上腸間膜動脈を切離し、動脈性の出血をきたしました。出血後、開腹手術での止血操作を行い、上腸間膜動脈と腸骨動脈バイパス手術を行いましたが術中に不可逆性の出血性ショックとなり、当日中に逝去されました。」


「再発防止策として、術者を含めた手術チームの再トレーニングを行い、また、鏡視下手術における重大な事故を防ぐために、緊急時におけるスタッフ間の情報共有や連携を再確認し、常に迅速に対応できるようシミュレーショントレーニングを継続して行っております。」とのことです。

誤って動脈を切ってしまった医療事故です。
なお、この件は私が担当したものではありません。



谷直樹

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by medical-law | 2024-04-15 19:10 | 医療事故・医療裁判