大阪地裁令和6年4月15日判決 医師に禁錮1年執行猶予3年(報道)
被告人は2017年11月血管にカテーテルを挿入した際ワイヤを抜き忘れ、エックス線検査で影に気づきまいたが、対応しませんでした、判決は、エックス線検査で見つかった影がワイヤかどうか特定する義務があったとし、患者の死亡は予見できたと認定しました。
患者の死亡が、2018年に別の医師がワイヤを抜く時に起きたことで、被告人は因果関係を否定していましたが、裁判所はその主張を退けたとのことです。
被告人の医師は、日本外科学会認定医、日本小児外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会認定医の70歳代の元国立大学病院助教授です。
報道の件は単にワイヤの抜き忘れというだけではなく、エックス線検査でおそらくワイヤであろうと思いながら放置したこと、すみやかに対応せず放置したことが抜去の際の患者の死亡につながったことなどを評価して有罪判決となったのでしょう。
なお、この報道の件は私が担当したものではありません。
谷直樹
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