弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

看護師が人工呼吸器を誤って外し1時間近く放置したことにより窒息状態となって死亡したとして、難病患者の遺族が提訴(報道)

ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者が自発呼吸が困難で人工呼吸器を装着していたところ、担当の看護師がたんを吸引する際に人工呼吸器を誤って外した上そのまま1時間近く放置したことにより窒息状態となって死亡したとして、遺族が病院を運営する医療法人に対し4600万円あまりの損害賠償を求める訴えを2024年5月16日鹿児島地方裁判所に提起したと報じられています。
遺族側が4年前、当時の院長や看護師など3人を業務上過失致死の疑いで警察に告訴し、このうち看護師が先月8日、裁判所から罰金50万円の略式命令を受けたとことです。
医療法人の責任は認められると思いますが、判決が病院の管理責任についてどこまで踏み込んだ判断をするか、に注目したいと思います。
なお上記報道の件は私が担当したものではありません。

NHK「難病患者の遺族が鹿児島市内の病院を提訴 “管理体制に問題”」(2024年5月17日)御参照br>

谷直樹

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by medical-law | 2024-05-20 11:27 | 医療事故・医療裁判