腹痛やおう吐、下痢などを訴える急性腹症患者を急性胃腸炎と誤診し帰宅させるなどして高校生が死亡した事案で医療過誤を認める(報道)
研修医が急性胃腸炎と誤って診断し、その後も対応した医師らが適切な治療を行わなかった結果、男子高校生が死亡する重大な医療過誤があったと病院が発表しました。
研修医は、CT検査で胃の拡張を確認しましたが、血液検査で脱水が疑われる数値が出ていたことを見逃し、上級医に相談することなく、急性胃腸炎と診断して整腸剤などを処方し、帰宅させました。
高校生は症状が改善しなかったため、同日昼前、再び救急外来を受診しました。
別の研修医が、翌日近くのクリニックを受診するよう指示しました。
高校生が翌朝クリニックを受診したところ、緊急処置が必要とのことで、同病院を受診し、十二指腸閉塞/上腸間膜動脈症候群の疑いで入院しました。
ところが、医師や看護師らによる処置が適切に行われず翌日の未明に心停止となり、意識不明のまま、およそ2週間後に亡くなりました。
亡くなった高校生の家族は「何度も助けられる機会はあったのに見過ごされてしまいました。目の前で苦しんでいる人の声をもっとしっかり聞いてください。16歳の男の子の人生を突然終わらせてしまったこと、夢見ていた未来を奪ってしまったことを決して忘れないでください」とコメントしたとのことです。
病院長は「苦痛とおう吐に苦しむ患者に最後まで適切な対応をせず、未来ある患者を救うことができなかった。大変申し訳なく、心からおわび申し上げたい。職員一丸となって再発防止に努めていきたい」と話したとのことです。
なお、この報道の件は私が担当したものではありません。
急性胃腸炎は重大な疾患を除外してはじめて診断するもので、十二指腸閉塞/上腸間膜動脈症候群の診断が難しかったとしても重大な腹部疾患があることは診断すべきだったと思います。
NHK「日赤名古屋第二病院で医療過誤 適切な治療行わず高校生死亡」(2024年6月17日)御参照
東海テレビ「研修医が“誤診”…16歳男子高校生が死亡する医療ミス 十二指腸閉塞で腹痛等訴えるも急性胃腸炎として帰す」(2024年6月17日)御参照
谷直樹
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