弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大学病院で医療ケアに関する教育や付き添い家族との情報共有不足により重い障害で体をほとんど動かせない10代男性が死亡(報道)

外部有識者を含む医療事故調査委員会の報告書によると、重い障害で体をほとんど動かせない10代男性は、2023年10月16日、発熱のため大学病院小児病棟に入院し、同18日に母親はケアの内容や注意点を書いたメモを病院スタッフに渡して一時帰宅し、翌19日に男性の酸素飽和度が下がったため、病院側は酸素投与を増やし、口や鼻からたんを吸引しましたが、呼吸のため喉に開けた永久気管孔からは吸引していなかった、看護師が別の患者を処置しているうちに男性は心肺停止となり同日死亡した、とのことです。
永久気管孔という認識がなかったのか、およそ考えられない事故です。

共同通信「たん吸引不十分、ケア児死亡」(2024年7月30日) 御参照

谷直樹

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by medical-law | 2024-07-30 12:40 | 医療事故・医療裁判