『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』
蟹と、苺と金色の月
桜、生しらす、春の海
雨の映画館、焼き鳥、手をつなぐ
大阪の夜、キス、海老を剝いて
ハートランド、女子旅、富士山
SL列車、永い夜、鹿と目が合う
黒ホッピー、二股、特別じゃない私たち
日曜日のお好み焼き、紅葉、夫婦だった
バーの男女たち、飯田ちゃんの憂鬱
お洒落なカフェ、告白、銀の匙
排水溝、冬の終わり、まっしろ
石垣島、新婚、夢の話をしよう
島本理生氏の『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』を読みました。
「三十歳の私は、その日、夕方の春の海辺で、どこへ行けるか分からない恋を始めた」(桜、生しらす、春の海)
「私は銀のスプーンをポケットに入れて、信号の点滅し始めた交差点を渡った。」(お洒落なカフェ、告白、銀の匙)
はじめは男女が美味しく贅沢な食事を愉しむ描写から東京カレンダーのように感じました。
読み進みと、新宿、新宿三丁目、四谷、江の島、大阪、箱根、表参道、上野公園、中目黒、飯田橋、伊勢丹の前の交差点、東京駅、沖縄など馴染みの場所が舞台で、HIVも身近な疾患ですので、リアリティと深さを感じました。
大井川線と西伊豆は行ったことがありませんが。
谷直樹
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