《3つの神話 Op.30》

カロル・シマノフスキ氏（とパウル・コハンスキ氏）の《3つの神話 Op.30》は、印象主義時代の幻想的な作品です。ヴァイオリンの高度な技法が用いられている難曲です。

　第１曲　アレトゥーザの泉
　第２曲　ナルキッソス
　第３曲　ドリュアスとパン

男性に関心がない水の精アレトゥーザは、川の神アルペイオスから逃れるため、狩猟・貞潔の女神のアルテミスに助けを求め、泉に姿を変えました。
ナルキッソスは、木の妖精（ドリュアス）エーコーの愛を拒み女神ネメシスから罰を受け、泉に映った自分の姿に恋こがれるあまり、亡くなりました。そのあとに水仙の花が咲きました。
アルテミスの侍女である木の精霊（ドリュアス）のシューリンクスは、牧神パンに追われ、ラドン川で捕えられましたが、水中の精霊の力で葦に姿を変えました。
この３つの神話を題材にした作品です。

マウゴジャータ・ヴァシウチョネク（ヴァイオリン）、シルヴィア・ミハリク（ピアノ）盤　2020年録音

ファニー・ロビヤール（ヴァイオリン）、パロマ・クイデル（ピアノ）盤　2017年録音


フランチスカ・ピーチ（ヴァイオリン）、デトレフ・アイシンガー（ピアノ）盤　2016年録音


ソレンヌ・パイダッシ（ヴァイオリン）、フレデリック・ヴァイセ＝クニッテル（ピアノ）盤　2014年録音


アリーナ・イブラギモヴァ (ヴァイオリン)、セドリック・ティベルギアン (ピアノ)盤　2008年録音


谷直樹

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