弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

人工呼吸器のチューブが外れて鳴ったアラームをおよそ10分間放置し患者が死亡した件で遺族が市立総合医療センターの看護師、管理者らを刑事告訴(報道)

2020年9月に発熱や吐き気を訴えて島田市立総合医療センターに救急搬送された男子中学生は、脳膿瘍と診断され、その後人工呼吸器をつけて入院していましたが、2024年3月、病室で人工呼吸器のチューブが外れてしまい、そのまま放置され、呼吸停止によって亡くなったとのことです。
異常を知らせるアラームがおよそ10分間にあわせて6回鳴りましたが、アラームが鳴ることが常態化していたため、ナースセンターにいた看護師は放置していたとのことです。
亡くなった中学生の両親は看護師と病棟の管理者あわせて5人について、注意義務を怠った業務上過失致死の疑いがあるとして3日、警察に告訴状を提出したとのことです。
アラームへの対応の遅れが約10分というのは大きく、問題と思います。
なお、この件を担当しているのは青山雅幸弁護士です。

NHK「島田市の病院で中学生死亡 遺族が看護師など刑事告訴」(2024年12月3日)ご参照


谷直樹

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by medical-law | 2024-12-04 02:48 | 医療事故・医療裁判