弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

ウェルビーイング(well-being)

1948年4月7日に発効したWHO憲章前文にに「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」(定訳:健康とは、完全な 肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。)(日本WHO協会仮訳:健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。)とあります。
2007年の「Beyond GDP」の国際会議で、GDPを超えた新たな指標としてWell-Beingが示されました。
SDGsの目標3は、「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」です。

ウェルビーイング(well-being)という言葉をよく聞きますが、それは「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」を意味します。

地位、収入があって肉体的に元気なだけ(客観的なWell-being)では、well-beingではありません。
主観的Well-being(幸福感、満足度)について分析されています。

Martin E. P. Seligman教授のPERMAモデルが知られています。
Positive Emotion(ポジティブな感情)、
Engagement(エンゲージメント)、
Relationships(他者との関係性)、
Meaning(生きる意味)、
Accomplishment(達成)
の頭文字です。

前野隆司教授の「幸せの4つの因子」も有名です。
やってみよう 因子 自己実現と成長
ありがとう因子 つながりと感謝
なんとかなる因子 前向きと楽観
ありのままに因子 独立と自分らしさ

自己肯定感・自己実現 などの獲得的ウェルビーイングと人とのつながり・利他性・社会貢献意識 協調的ウェルビーイングに分類されることもあります。ありのままに、やってみよう、なんとかなるだけでは、持続的なWell-beingは難しいでしょう。ありがとう、も必要でしょう。


谷直樹

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by medical-law | 2024-12-20 06:30 | 人権