『かがみの孤城』

辻村深月氏の『かがみの孤城』を読みました。
連載を大幅に加筆修正し2017年5月にポプラ社より刊行されたものです。
文部科学省によれば年30日以上登校しない中学生は21万6112人(2023年度)とのことです。『かがみの孤城』は鏡をくぐり抜け城に集められた7人の不登校の中学生と狼の仮面をつけた少女の物語です。
「義務教育の段階における普通教育に相当する機会の確保等に関する法律」は、2016年に成立し、2017年4月に施行されました。
「第三条 教育機会の確保等に関する施策は、次に掲げる事項を基本理念として行われなければならない。
一 全ての児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保が図られるようにすること。
二 不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の不登校児童生徒の状況に応じた必要な支援が行われるようにすること。
三 不登校児童生徒が安心して教育を十分に受けられるよう、学校における環境の整備が図られるようにすること。
四 義務教育の段階における普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意思を十分に尊重しつつ、その年齢又は国籍その他の置かれている事情にかかわりなく、その能力に応じた教育を受ける機会が確保されるようにするとともに、その者が、その教育を通じて、社会において自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、その教育水準の維持向上が図られるようにすること。
五 国、地方公共団体、教育機会の確保等に関する活動を行う民間の団体その他の関係者の相互の密接な連携の下に行われるようにすること。」
文部科学省は、「不登校は問題行動ではありません。不登校は誰にでも起こり得ることであり、不登校というだけで問題行動であると受け取られないように配慮をします。」と述べています。
谷直樹
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