弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

院患者が相部屋の男に殺害される事件で青森県警がの病院関係者を犯人隠避容疑で捜査(報道)

病院は県警に事件の発生を通報せず、職員は家族に対し、死亡確認時刻と前後する時間帯に「転んで容体が急変した」と電話で連絡していたとのことです。
病院から詳細な説明はなく、死亡診断書では直接の死因が「肺炎」とされていた、とのことです。
県警が遺体を司法解剖に回し、司法解剖を受けて別の病院の医師が作成した死体検案書では、死因は「頭と顔の損傷」で他殺だとされたとのことです。
県警は、家族への「転んだ」という説明や、「肺炎」とした死亡診断書の交付などが犯人隠避容疑に該当する可能性があると判断した、とのことです。
病院職員の内部告発がなければ、そのまま火葬されて、殺人の事実が発覚しなかったかもしれません。誰の指示でこのようなことが行われたか明らかにされることを期待します。

読売新聞「入院患者が相部屋の男に殺されたのに病院は通報せず、遺族には「肺炎」の診断書…犯人隠避容疑で立件へ」 (2025年2月13日)御参照


谷直樹

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by medical-law | 2025-02-13 10:29 | 医療事故・医療裁判