第 15回産科医療補償制度再発防止に関する報告書
「第3章 テーマに沿った分析」では、「子宮収縮薬について」と「子宮収縮薬および吸引分娩について―「産科医療の質の向上への取組みの動向」を踏まえて」が取り上げられています。
「産科医療の質の向上を図るための指摘があった事例で、指摘された内容のうち最も多い項目は、これまでの「産科医療の質の向上への取組みの動向」で集計してきた「総牽引回数」よりも、「総牽引時間」、「子宮口開大度」、「判断と対応」が多い年があった。したがって、適正な吸引娩出術実施に関しては「総牽引回数」のみでなく、「子宮口開大度」、「児頭下降度」等の分娩進行度や「適応」、「判断と対応」等の個々の状況もかかわっていると考える。」(62頁)と指摘しています。
「吸引娩出術実施の際には、最新の産婦人科診療ガイドライン に沿って、妊産婦の状態、児頭下降度、児頭回旋等の分娩進行状況を十分に把握し、適応や実施時の条件を守ることが望まれる。また、子宮口開大度や児頭下降度等の分娩進行状況、適応や判断と対応等の実施した内容について、適切に診療録に記載することが望まれる。」(63頁)と記載しています。
谷直樹
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