弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

県がキアリ奇形と脊髄空洞症の見落としで800万円支払い(報道)

2016年に肺炎で青森県立中央病院に入院した患者が頻繁に頭痛を訴えたため、頭部のCT検査とMRI検査を行い「水頭症」と診断しましたが、「キアリ奇形」と「脊髄空洞症」であることを見落とし、2024年2月に肺炎で再び入院した際、脳の組織が圧迫される「脳ヘルニア」の状態で、その4か月後、複数の病気で呼吸機能が悪化し亡くなった事案で、2016年の見落としがなければ患者が生きていた可能性が相当程度あったとし、県は遺族に損害賠償金800万円を支払うとのことです。
キアリ奇形は、小脳や脳幹の一部が大孔を通って下垂し脊柱管内へ陥入する疾患で、脊髄内の脳脊髄液の流れが妨げられるため、脊髄空洞症を伴うことが多いです。水頭症を伴うキアリ2型だったのでしょう。MRI検査で診断できるはずですが。
なお、この件は私が担当したものではありません。

青森放送「「生きていた可能性が相当程度あった」検査見落としで患者死亡か 青森県立中央病院が遺族へ800万円賠償方針」(2025年11月19日) ご参照

谷直樹

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by medical-law | 2025-11-19 11:37 | 医療事故・医療裁判