弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 02月 02日 ( 3 )

あなたはだいじょうぶ?ー増え続ける怖い合併症を持つ糖尿病ー

平成24年2月4日(土)14:00~16:00,横浜市港南区公会堂(港南区総合庁舎5階)で,港南 禁煙・分煙をすすめる会主催の「わかりやすい市民のための健康塾(第4回)公開講座 あなたはだいじょうぶ?ー増え続ける怖い合併症を持つ糖尿病ー」が開かれます.

タバコと肺癌・肺気腫との関係はよく知られていますが,タバコは血液・血管に作用し糖尿病を悪化させます.

港南 禁煙・分煙をすすめる会 わかりやすい市民のための健康塾(第4回)公開講座
あなたはだいじょうぶ?ー増え続ける怖い合併症を持つ糖尿病ー

【特別講演1】14:00~14:45(45分)
「あなたは糖尿病の怖さを知っていますか?」
横浜内科学会 副会長 伊藤 正吾

【特別講演2】14:45~15:20(35分)
「こんなにタバコが糖尿病を悪化させる」
神奈川県内科医学会 名誉会長 中山 脩郎

【特別演出】15:30~16:00(30分)
「ハンドベル演奏」
 港南区のハンドベルチーム;Erba の皆様

と き: 平成24年2月4日(土)14:00~16:00 開場13:30
ところ: 港南区公会堂(港南区総合庁舎5階)定員600名 横浜市港南区港南中央通10-1
申し込み不要
入場無料
b0206085_8461132.jpg
共催:港南 禁煙・分煙をすすめる会、港南区医師会、横浜内科学会、神奈川県内科医学会、医療のすき間を考える会、神奈川県予防医学協会、株式会社三和化学研究所(順不同・予定)
問い合わせ先:港南 禁煙・分煙をすすめる会(中山医院)TEL 045(821)1511

谷直樹
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by medical-law | 2012-02-02 03:02 | タバコ

公益社団法人岐阜病院,利尿剤を薄めずに高齢者に点滴したミスで遺族に謝罪

b0206085_9115277.jpg◆ 事故の経緯

患者(女性)は統合失調症などで2004年から公益社団法人岐阜病院に入院しました.
患者は,2011年末に肺炎にかかり,2012年1月に胸水がたまり呼吸困難になりました.

医師は,2012年1月11日,体から水を抜くために,利尿剤点滴を決定しました.
患者が82歳と高齢のため,利尿が急激に進んで体に負担をかけないよう,体液を補う点滴液に利尿剤を薄めて徐々に点滴することを看護師に指示しました.

ところが,看護師は,誤って利尿剤を薄めずに点滴しました.
患者は,点滴後に血圧が低下し,約2時間後に死亡しました.

◆ 事故後の対応

患者死亡の翌日,別の看護師がカルテに記載された医師の指示と看護師の処置が異なることに気付きました.
病院は遺族に経緯を説明し,謝罪しました.

「鈴木院長は取材に「点滴ミスが死の直接原因なのかは不明だが、指示通りにやれなかったことはミス。高齢患者で利尿が進み、血圧が低下した可能性は否定できない」とし「今後は看護師の技能向上に努めたい」と話した。

遺族は「病院から同様の説明があり、納得している」としている。」
 

岐阜新聞「点滴ミス後に患者死亡 岐阜病院が遺族に謝罪」(2012年2月1日)ご参照

◆ 感想

医療過誤に基づく損害賠償は,①過失,②損害,③過失と損害との間の相当因果関係が要件ですが,実際に医療現場でミスがあった場合,ミスが死亡の直接の原因になったかどうかの推論,議論はさておいて,まず実際にあった事実(医師の指示,看護師がその指示通り実行しなかったこと,血圧低下,死亡)について説明し,謝罪するのが,必要なことです.
看護師のミスはとても残念ですが,その後の岐阜病院の対応は適切です.

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by medical-law | 2012-02-02 02:32 | 医療事故・医療裁判

医療情報の提供のあり方等に関する検討会,客観性を担保した「患者満足度」の公表に消極意見

b0206085_915441.jpg◆ これまでの議論

検討会のこれまでの議論は,「医療の成果に関するアウトカム指標」「医療の過程に関するプロセス指標」について,客観的を担保して公表する方向でした。

そこで,報告書案は,①「医療の成果に関するアウトカム指標」の中でも患者のニーズが高いと考えられる「患者満足度」,②「医療の過程に関するプロセス指標」の中でも客観性の確保が比較的容易と思われるものについて,客観性の確保に取り組み,公表する方向性を示しました.

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◆ 加納繁照委員,鈴木邦彦委員の意見

ところが,これに対し,加納繁照委員(日本医療法人協会副会長)は,「客観的にサービスが評価されるのは非常に大事だが,患者が過度なサービスを依頼するようになる。現場が非常に疲弊している中で,患者満足度という言葉に懸念を持っている」と述べ、患者満足度が大きく取り上げられることで医療従事者の負担が増える可能性を強調し,消極論を展開しました.

鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)も,「医療従事者の負担軽減と逆行しかねない」と述べ,加納委員に賛同し,「公表に向けたデータの集計には、ものすごくコストがかかる」と指摘しました.

長谷川敏彦座長(日本医科大)は,「アウトカム指標が病院経営上必要で,その中でも患者満足度が重要というのは,委員全員の合意だが,外部への出し方にはいろいろある」と述べ、次回会合で引き続き検討することとなりました.

キャリアブレイン「患者満足度公開に医療者側委員が“待った”- 医療情報提供検討会、年度内取りまとめへ 」(2012年2月1日)ご参照

◆ 感想

「患者満足度」の向上に努めている医療機関と,さほどではない医療機関を客観的に知りたい,という患者側の要請は当然と思います.
客観性を担保した「患者満足度」の公表は,医療の質の向上にもつながるはずです.

たとえば,一流レストラン並の病院食は過度のサービスと言えるでしょうが,説明と医療の中核について,より良い質を求めるのは,過度の要求でしょうか.
「患者満足度」の公表が過度の競争を招き,医療機関の負担が増えかねないので,公表せず,患者満足度向上への努力を行わないようにしよう,というのは,何か違う気がします.
公表の仕方で弊害は防止できると思います.

谷直樹
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by medical-law | 2012-02-02 01:55 | 医療