弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 03月 24日 ( 3 )

野田首相は,ビートルズに謝ってほしい

野田佳彦首相は,2012年3月24日,「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」と述べ,日本のTPP参加の喩えにしたそうです.

野田首相は,日本がTPPに加わることのメリットついては合理的な説明ができず,他方,指摘される懸念については曖昧な弁解に終始しています.

日本(ノダジャパン)をポール・マッカートニー氏に喩えるのは思い上がりもはなはだしく,また,自国企業の利益のためにTPP参加を求める米国をジョン・レノン氏に喩えるのは失礼きわまりありません.ビートルズに謝ってほしいと思います.

谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-03-24 21:26

新薬学研究者技術者集団,日本薬学会に,スイッチOTC候補成分の選定業務についての情報公開を求める

b0206085_203193.jpg

国の医療費抑制政策をうけて,受診抑制のため(消費者の利便性が強調されることもありますが),医療用医薬品として使われていた成分が,薬局で店頭販売できる一般用医薬品に次々とスイッチされています.これをスイッチOTC(Over The Counter Drug)」と言います.
スイッチOTCは,効き目が優れた薬として売れ筋商品となる一方,安全な使用には注意が必要なものもありますし,一時的に症状が良くなるため,病院を受診せず,重大な疾患の発見が遅れる危険もあります.

このスイッチOTCについて,新薬学研究者技術者集団は,2012年3月19日,日本薬学会に,「スイッチOTC候補成分の選定にかかわる日本薬学会の業務についての情報公開を求める要望書」をだしました.

「厚生労働省は日本薬学会にスイッチOTC候補成分の選定を委託し、その結果について日本医学会およびその分科会である100有余の医療関係学会の意見を求めています。しかし、これまでに日本薬学会が選定したスイッチOTC候補成分に対しては、これらの医療関係学会から多くの反対意見が寄せられてきたこともあり、このスキームが十分に機能していないとする見方もあります。」

「医薬品のスイッチOTC化の問題は薬剤師・薬学関係者にとってかかわりの深い問題です。そのあり方について、現場の薬剤師などより広い層の人々が議論に参加して行けるような環境を整えるうえからも、スイッチOTC候補成分の選定に関する貴学会の基本的な考え方(理念)、具体的な選考基準と選考方法、選考のための組織的な体制などについて、学会の内外に対して広く情報を発信されることが重要であると考えます。
 つきましては、これらの情報について、広く国民に対して積極的に開示されることを要望いたします。」


谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-03-24 21:11 | 医療

Charles Swanton氏ら,癌の個別化医療(personalized cancer medicine)の難しさを示す

米医学誌「New England Journal of Medicine 3月8日号」に掲載された,英国癌研究基金ロンドン研究所癌医学教授Charles Swanton氏らの研究が注目されています.

この研究は,癌に対する 個別化医療(personalized cancer medicine)が一部を除いて成功しない理由を解き明かすものです.
個別化医療では,原発腫瘍の小片を採取して腫瘍の遺伝子プロファイルを作製しますが,腫瘍の異なる部位を調べれば,異なる遺伝子プロファイルを示す可能性があるからです.

Charles Swanton氏らは,同じ患者から腎腫瘍の8領域,胸部・肺の4つの腫瘍,正常組織を採取し,遺伝子解析を行い,比較したところ,128個の変異が腫瘍に認められましたが,すべての腫瘍生検材料に共通する変異は約40個に過ぎませんでした.

Charles Swanton氏は「進行転移性固形腫瘍治療において,過去10年間,大きな進歩は認められていない.腫瘍の異質性(heterogeneity)がその理由の1つとして考えられ,腫瘍の異なる部分が独立して進展する可能性がある」と指摘しています.

健康美容EXPOニュース「癌(がん)の個別化医療の難しさを示す新たな知見」(2012年3月21日)ご参照


「In the study, scientists from Cancer Research UK London Research Institute took 13 biopsies, or tissue samples, from a patient whose kidney cancer had spread. The biopsies were from eight regions of the kidney tumor and four tumors in the chest and lungs.

Researchers also took normal tissue, sequenced the patient's genome and compared that to what they found in the biopsies.

Genetic analysis turned up 128 mutations in the tumors. But only about one-third, or about 40 of those mutations, were present in all of the biopsies.」

Is Cancer Outwitting 'Personalized Medicine'?」ご参照

谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-03-24 02:14 | 医療