弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2012年 05月 01日 ( 3 )

水俣病認定訴訟,最高裁で2訴訟とも勝訴しないと正義は残らない

南日本新聞「「被害者切り捨てだ」水俣病7団体が集会」(2012年4月30日)は,次のとおり報じています.

「国の対応などを相次ぎ批判する水俣病被害者団体の集会=30日、水俣市公民館 水俣病公式確認から56年を迎える5月1日を前に、被害者互助会など7団体が30日、熊本県の水俣市公民館で集会を開いた。関係者ら約150人が参加。逆転敗訴した認定義務付け訴訟大阪高裁判決や、特別措置法による救済申請を7月末で締め切る行政の対応に、「被害者切り捨てだ」などと批判が相次いだ。

 福岡高裁の認定義務付け訴訟で逆転勝訴した「溝口訴訟」原告側代理人の山口紀洋弁護士は、「同じ問題で高裁の判断が分かれた。最高裁では溝口訴訟の勝訴も危うくなる」と指摘。「両方とも勝たなければ、水俣病被害者は一生浮かばれず、正義は残らない」と呼び掛けた。

 熊本学園大の花田昌宣教授は「住民を守るべき行政が幕引きを図ろうとしている。水俣病の問題は終わらせてはいけない」と述べ、「負の教訓を未来に生かし、誇りを持てる水俣にするべきだ」と話した。」


逆転勝訴した福岡高裁判決(担当弁護士山口紀洋先生)と逆転敗訴した大阪高裁判決が,ともに最高裁にあがっています.
最高裁判決に期待いたします.

ちなみに,南日本新聞に,山口紀洋先生の写真が載っています.

谷直樹
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by medical-law | 2012-05-01 02:22 | 医療事故・医療裁判

米国皮膚病学会,ネイルサロンの「UVライト」と皮膚癌との関連性

There is some evidence that UV nail lights could be a risk factor for skin cancer.

IBTimes 「ネイルサロンの「UVライト」、皮膚癌につながると判明」(2012年5月1日)は,The New York Timesの記事から, ネイルサロンの「UVライト」照射と非メラノーマ性の皮膚がんとの関連性を報じています.

 「UV-A紫外線の影響については、昨年、皮膚がん家系ではない健康的な中年女性の手のひらに、非メラノーマ性の皮膚がんが現れた症例ふたつを、皮膚病学会が取り上げました。

 このふたつの例は、爪へ月2回のUVライトの照射を15年間継続した場合と、1年間に8回照射した場合でした。

 この調査により、皮膚癌とUVライトとの間に関係があることがわかったのです。」

「ニューヨーク大学の医学部助教授ロッシーニ・ラジ氏によると、毎週もしくは隔週でUVライトを当てた場合、紫外線照射線量はかなり多くなってしまうとのこと。

 ラジ教授は、紫外線の影響を考え、UVライトは控えめに使うよう、推奨しています。

 また、教授は「照射回数や時間を短くすることは、施術の時間は長くかかってしまうかもしれませんが、肌を守るうえでは非常に効果的です」と話しています。」


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by medical-law | 2012-05-01 01:48 | 医療

「産科医療補償制度」の現況

岡井崇・昭和大学医学部教授 (産婦人科) は,2012年 4月20日,日本科学ジャーナリスト会議の例会で「産科医療補償制度」の現況等について講演しました.

J-CASTニュースニュース「「出産事故による脳性まひ」に備える 「産科医療補償制度」発足3年、概況報告」(2012年4月30日)は,次のとおり報じています.

「岡井さんはこれまでに分析できた2011年6月1日までの分、35件を例に概況を解説した。妊娠中に脳性まひになったのは 7件で、出産時が28件だった。臍帯異常や子宮内の感染、胎盤剥離など原因はいろいろだが、胎児心拍数のモニターの不十分が22件、子宮収縮薬に問題あり12件、新生児蘇生法に問題あり14件で、事故を減らすための方向が示された。

原因分析は医療機関のカルテにもとづいているが、医療界にはこれが医療機関に対する私的裁判的で、訴訟を増やす可能性があるとの反発がある。岡井さんは、報告書の内容に関して9割の医療機関が納得し、4分の3が、原因分析が行われたことを「とてもよかった」「まあまあよかった」と答えたことを明らかにした。また、2011年末までの補償対象252件のうち、損害賠償請求訴訟は5件、交渉中5件、証拠保全手続き8件で、訴訟の可能性があるのは計18件 (7.1 %) だった。

岡井さんは社会補償制度として確立しているスウェーデンの例にも言及し、日本のこの制度で「脳性まひの発生が減り、訴訟も減ってほしい」との期待を強調した。」


産科脳性麻痺の防止のため,「産科医療補償制度」を充実してほしいと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2012-05-01 00:50 | 医療