弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2018年 06月 17日 ( 2 )

厚生労働省のウェブサイトに掲載を希望した無痛分娩取扱施設の 一覧(平成 30 年 6 月 15日時点)

厚生労働省のウェブサイトで,掲載を希望した無痛分娩取扱施設の 一覧(平成 30 年 6 月 15日時点)を見ることができます.

読売新聞「無痛分娩 全件数の14%、「常勤医1人」4割…公表同意268施設」(2018年6月16日)は,次のとおり報じました.

「出産の痛みを麻酔で和らげる無痛 分娩 の全国調査をしていた厚生労働省は15日、無痛分娩を手がける医療機関の実施状況を公表した。公表に応じた268施設のうち、常勤医が1人の施設は107と4割を占めていた。全分娩件数のうち、無痛分娩は14%だった。

 無痛分娩は、出産の疲労を軽くする利点があり、希望者が増えている。昨年、無痛分娩を巡る重大事故が相次いで発覚し、多くが体制の手薄な診療所での出産だった。

 調査は4~5月、分娩を扱う約2500施設を対象に実施。回答のあった39道府県の医療機関のうち、公表に同意した268施設について、医療機関名と連絡先、医師数、昨年1年間の実施件数などをリスト化し同省のサイトに掲載した。

 それをもとに読売新聞が集計したところ、全分娩件数は13万2323件で、うち無痛分娩は1万8296件と13.8%を占めた。

 全分娩のうち無痛分娩が半数を超える施設が16あり、8割超というところも5施設あった。この16施設のうち7施設は、1人の医師が出産と麻酔を兼務しているとみられる。

 福井、高知、佐賀の3県は公表に応じた施設がなかった。東京など都市部は回答が間に合わず現時点では未掲載のため、今後、公表施設数は増える見通しだ。」


谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!

  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

by medical-law | 2018-06-17 12:01 | 無痛分娩事故

静岡県立総合病院,滅菌処理が不完全な状態の手術器具が患者に使用されていたを謝罪(報道)

静岡新聞「滅菌不完全器具で手術 病院、対象患者78人に謝罪」(2018年6月13日)は,次のとおり報じました.

「静岡県立総合病院(静岡市葵区)で5月下旬、滅菌処理が不完全な状態の手術器具が患者に使用されていたことが13日、病院への取材で分かった。滅菌処理装置の電源の入れ忘れと使用前の確認不徹底による人為ミスで、病院は対象となる患者78人に謝罪した。感染症の有無を調べるため、患者の血液検査を行っているが、健康被害は確認されていない。
同病院によると、滅菌処理が不十分だったのは鉗子(かんし)などの手術器具4セット、手術器具を保護する布2枚など。該当の手術器具を使用した患者が4人、布などを術中に用いた可能性がある患者が74人いた。手術器具の滅菌処理は委託業者が院内で実施している。高温洗浄と高温乾燥をした後、高圧蒸気滅菌装置にかけることになっているという。5月28日、手術器具が滅菌済みであることを知らせる付属品の色が変わっていないことに看護師が気付いた。その後の調査で、高圧蒸気滅菌装置の電源が同23日の一定時間、入っていなかったことが判明した。
同病院は「事態を深刻に受け止め、再発防止に努める。委託業者の指導と職員教育を徹底する」としている。」


報道の件は私が担当したものではありません.
感染(損害)が発生していなければ,医療ミスですが,医療過誤ではありません.
医療事故は,単にミス(過失)があるだけではなく,そのミス(過失)によって損害が生じたことが要件となります.
滅菌処理が不十分だったことは,ヒヤリハット(Medical incident)にあたります.きちんとした再発防止策を採ることで,医療事故・医療過誤を回避できます.

谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!

  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

by medical-law | 2018-06-17 11:52 | 医療事故・医療裁判