弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2019年 01月 11日 ( 1 )

平成31年1月10日東京地裁判決,千葉大学医学部附属病院の看護師が医師を呼ばす吸引を続けた過誤を認定(報道)

保健師助産師看護師法第5条は,」の法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。」としています.看護師の診療の補助行為について医療過誤が問題になることがあります.
とくに,緊急事態に直面したときの対応,医師への連絡が不適切な場合,責任を問われることがあります.

朝日新聞「医療ミスで植物状態 千葉大に1.5億円の賠償命令判決」(2019年1月10日)によると,平成31年1月10日東京地裁判決(裁判長佐藤哲治氏)は,看護師の注意義務違反を認め、約1億5千万円の支払いを命じた,とのことです.

(事案)
患者は2012年8月、上あごと下あごのズレを矯正する手術を受けた。4日後、チューブにたんが詰まって窒息状態になった。異変に気づいた女性看護師2人が5分ほど吸引したが改善せず、低酸素脳症による重い障害を負った,とのことです.

(判決の認定)
看護師が呼吸の回数や脈拍を確認する義務があったにもかかわらず、男性の様子を十分に把握していなかったと指摘。医師を呼ばずに吸引を続けたのも不適切で、「早く処置をしていれば障害は生じなかった」と認定した,とのことです.

報道の件は私が担当した事件ではありません.看護過誤の例として参考になります.判例雑誌に掲載されたら是非読んでみたいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2019-01-11 07:50 | 医療事故・医療裁判