弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2019年 06月 07日 ( 1 )

モニター発信機の電池切れで呼吸停止に気づかず,患者死亡(報道)

神戸新聞「神戸・西市民病院で死亡の男性 発信機が電池切れ」(2019年6月4日)は次のとおり報じました.


 「神戸市立医療センター西市民病院(長田区)は4日、救急病棟に入院していた県内の40代男性患者が3月に亡くなった際、心電図などのデータをナースステーションのモニターに送る発信機の電池が切れていたと発表し、謝罪した。

 病院によると、男性は昨年11月、頸椎椎間板ヘルニアで入院。その後、誤嚥性肺炎を発症し、人工呼吸器を一時装着したが、2月13日からは自発呼吸で治療を受けていた。

 3月24日午前零時前、看護師が血糖値を測定した際は異常なかったが、約1時間後に別の看護師が同室を訪ねた際、呼吸停止に気付いた。当時同病棟で電池式発信機を使っていたのはこの男性だけで、マニュアルで定める電池の入れ替えもされていなかった。また電池切れを示すアラーム音量を小さくしていたため、同病棟の当直スタッフ4人の誰も気付かなかった。

 外部有識者も含めた「医療事故検討・対策委員会」が5月に開かれ、死因は特定できなかった。」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
呼吸停止による死亡かも解明されていないようですが,仮に呼吸停止による死亡であると仮定すると,その原因が解明できなくても,多くの場合モニターで異変を発見しすみやかに対応すれば救命できます.異変に気づくのが遅れたことと死亡との間の関連性は否定できないのではないでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2019-06-07 00:54 | 医療事故・医療裁判