弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2019年 06月 18日 ( 1 )

胆管の内視鏡手術後に十二指腸穿孔の死亡事故,市が3805万円を支払い示談(報道)

朝日新聞「内視鏡手術後の死亡、3800万円賠償へ 石巻市立病院」(2019年6月15日)は次のとおり報じました.

「宮城県石巻市は14日、市立病院で内視鏡手術を受けた患者が1カ月後に死亡する医療事故があり、遺族に3805万円を損害賠償すると発表した。開会中の6月議会に議案を追加提出した。遺族との協議を踏まえて患者の性別や年齢は公表できないとしている。

 市立病院によると、患者は2018年3月27日に胆管の石を取り除く内視鏡手術を受けた。同29日夜に不調を訴えたが経過観察に。翌30日朝に容体が急変し、検査で十二指腸に穴が開いていることが判明した。転院先で手術を受けたが、4月27日に死亡した。

 市立病院側は、手術時の直接ミスではないが、電気メスで熱を加えたため、術後に弱い部分が開口した可能性があると結論付けた。管理が万全ではなかったと認め、「死亡と何らかの因果関係を認めざるを得ない」と判断。5月末に市が3805万円を支払うことで示談が成立した。(志村英司)」


上記報道の件は私が担当したものでぇありません.
胆石手術関連の十二指腸穿孔ですから有責として賠償することになったのでしょう.賢明な判断と思います.

【追記】
NHK「患者死亡 石巻市立病院が賠償」2019年6月25日は,次のとおり報じました.

「石巻市立病院で、内視鏡手術を受けた患者が1か月後に死亡し、病院を管理する石巻市は「術後の管理が万全ではなかった」として、遺族におよそ3800万円の損害賠償金を支払うことになりました。

石巻市立病院によりますと、去年3月、内視鏡手術を受けた患者が手術の2日後に「手足に脱力感がある」と不調を訴えましたが、医師は薬の影響と判断して特別な措置を行いませんでした。
ところがその翌日にもこの患者が体の震えや下痢などの症状を訴えたため、病院で検査したところ、十二指腸に穴が空いていたことが分かり、この患者は別の病院で手術を受けましたが、翌月、死亡しました。
この患者が死亡したことについて、石巻市立病院は手術にミスはなかったものの、速やかに検査を行わなかったことなど、「術後の管理が万全でなかった」と病院側の過失を認めています。
このため、病院を管理する石巻市は、遺族におよそ3800万円の損害賠償金を支払うことを決め、25日行われた市議会の6月定例会で関連の議案が可決されました。
石巻市立病院は「医療の安全について細心の注意を払っているが、今回の事案を厳粛に受け止めています。よりいっそう医療の安全に徹し、安心して医療を受けて頂けるよう万全を期したい」とコメントしています。」


谷直樹

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by medical-law | 2019-06-18 09:28 | 医療事故・医療裁判