弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2019年 07月 04日 ( 1 )

術後に右網膜中心動脈閉塞症を発症し失明した事案,高松高裁5200万円和解(報道)

朝日新聞「手術後に右目を失明、高知医療センターが患者と和解」(2019年7月3日)は,次のとおり報じました.

高知医療センター(高知市)の医療ミスで失明したとして男性患者が損害賠償を求めていた訴訟についてセンターを運営する高知県・高知市病院企業団は2日、解決金5200万円を支払って3月に和解したことを議会臨時会で報告した。

 企業団によると、男性患者は2011年2月、右目の骨折などで同センターの救急外来を受診し、手術を受けた。手術後、ものが二重に見えるなどの症状があり再手術を受けたが、数日後に「右網膜中心動脈閉塞(へいそく)症」を発症して右目が失明した。院内の医療事故対策委員会が調査したが、「過失なし」と結論づけていた。

 男性患者は12年5月、企業団を相手取り、高知地裁に提訴した。一審では男性の訴えは棄却され、高松高裁に控訴していた。企業団によると、「過失なし」という主張に変更はないが、「結果的に失明した事実は重い」などとして高裁からの和解案の提示を受け入れたという。(菅沢百恵)」



報道の件は私が担当したものではありません.
5200万円という金額は,有責を前提とするものです.
1審判決は,院内医療事故調査が過失なしとしたことに引きずられたのかもしれませんが,誤りと思います.高裁は和解ではありますが,実質的には過失を認め勝訴判決に近いものと重いまます.


谷直樹

  ↓
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村


by medical-law | 2019-07-04 01:49 | 医療事故・医療裁判