弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2019年 12月 29日 ( 3 )

醍醐市

NHKニュースで「ことし最後の縁日「醍醐市」正月用の買い物客でにぎわう 京都」を見ました.薬膳粥を振る舞われている人も写っていました.敷地が広いのでフリマには最適です.
第60代の醍醐天皇が清涼殿落雷事件以後体調を崩し,が起きるとこれ以後体調を崩し、延長8年9月29日に崩御しました.毎月29日に市を開いているとのことです.ちなみに菅原道真を祀っている北野天満宮の天神市は毎月25日です.
歴史を感じます.
醍醐駅の隣駅が小野駅で,小野小町ゆかりの随心院があります.

谷直樹

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by medical-law | 2019-12-29 14:21 | 日常

不正診断の疑いのある例を「服薬支援成功例」と学会に発表(報道)

毎日新聞「不正診断の事故死疑い患者 「服薬支援成功例」と学会発表」(2019年12月29日)は次のとおり報じました.

「毎日新聞が入手した資料には、○○病院が日本結核病学会の総会で発表した○○さんの症例が記載されていた(画像の一部を加工しています)

 ○○病院(大阪府寝屋川市)が、身寄りのない男性入院患者の死因を不正に肺結核と診断しながら、今年6月の日本結核病学会総会で服薬支援の成功例として発表していた。男性は2年前に入浴中の事故で亡くなった疑いがあるが、発表では死亡した事実を明かしていない。専門家から「非常識で医療モラルに欠ける」と批判が出ているが、病院は「男性に生前、同意を得たので問題ない」としている。

【食い違う病院の説明とカルテ】不正死亡診断の主な経緯

 ◇当時の副院長ら「患者に寄り添った支援」強調

 同学会は年に1度、総会を開催。今年は6月上旬に大分市内で開かれ、各地の専門医や看護師らが研究成果などを報告した。

 毎日新聞が入手した資料によると、○○病院が発表した演題は「服薬困難患者への服薬支援方法の検討」。副院長や事故当時の看護部長、看護師長らが発表者に名を連ね、2017年10月に急死し、死因を不正に肺結核とされた○○さん(当時72歳)の症例を「A氏」と匿名で取り上げていた。

 病院側の発表内容によると、17年6月に入院した堂園さんには軽度の認知症状があった。治療を始めた当初、看護師が個別に抗結核薬の服薬を確認する支援を取り入れたが、嘔吐(おうと)が続き、○○さんは服薬を頻繁に拒んだ。

 薬への苦手意識など精神的な要因が考えられたため、他の結核患者とともに集団で服薬を促す支援に切り替えると、薬を飲めるようになったと学会で説明。「患者に寄り添った支援が服薬の意欲向上につながる」と成果を強調していた。

 ○○さんの肺結核は回復傾向にあったが、病棟浴室の浴槽内で心肺停止の状態で発見され、翌日に死亡した。看護師の入浴支援の連携ミスによる事故死が疑われたが、医師が遺体を詳しく調べず、死因を肺結核と診断した。

 ◇「現場で適切に手続きしており、発表に問題はなかった」と主張

 副院長や看護部長らは○○さんが死亡した経緯を把握しながら、症例を学会で報告していた。病院側は、この発表が○○さんの症例だと認めた上で「学会から17年に、服薬困難な患者の対応事例があれば報告してほしいと依頼された」と説明。昨年の学会報告に間に合わず、今年の発表になったという。発表資料は○○さんが死亡した経緯なども記されたカルテを基に作られたが、死亡については触れなかった。

 病院によると、学会発表への同意は、看護師長が○○さんに口頭で確認した。病院の事務部長は「現場で適切に手続きしており、発表に問題はなかった」との認識を示したが、同意を巡る内部文書を残す必要はなく、堂園さんから承諾を得た時期は不明だという。

 日本結核病学会の藤田明理事長は取材に「当学会は直接の当事者ではないためコメントする立場にはない」と書面で回答した。【近藤大介、遠藤浩二】

 ◇事故死疑い把握し「学会発表する姿勢は医療モラルに欠ける」

 ◇医療ガバナンス研究所の上昌広理事長

 医療機関の危機管理に詳しいNPO法人「医療ガバナンス研究所」の上昌広理事長の話 患者が事故死した疑いを把握していたのに、学会で発表する姿勢は医療モラルに欠けている。学会で症例報告する場合、患者や遺族と信頼関係を築けているかが重要だ。大阪病院は患者から生前に同意を得たと言うが、死亡診断書が不正に作成されていた経緯などを考えると、同意の前提が崩れていたと言える。また、都合の悪い情報を隠したまま症例報告すれば、発表内容に疑念を持たれかねない。」


報道の件は私が担当したものではありません.
入浴中に事故で亡くなった疑いがある場合は,適切な対応をとることが,結局は,病院の利益になると思います.

【追記】
病院は,12月29日,次の文書を公表しました.

「初めに、亡くなられた患者様におきましては、ご冥福をお祈りするとともに、一連の対応に不備がありましたことをおわび申し上げます。

12月18日から複数回毎日新聞社により、2017年10月13日、当院結核病棟にて、入院患者様(72歳)が浴室にて心肺停止状態にて倒れているのが発見され、一旦蘇生するもその後死亡された事例が報道されました。12月29日にも、毎日新聞社から、この亡くなられた患者様に関する、当院の学会発表についての報道がされました。この報道について、ご説明させていただきます。

結核は世界における感染症死因の第一位であり、日本におきましても高齢者の結核の増加ならびに服薬困難者が増えており、社会的問題になっております。結核治療において抗結核薬の服用が最も大切な治療であり、抗結核薬が服用できなければ、過去の「不治の病」となり、死亡してしまうと言っても過言ではありません。この患者様におきましても、服薬が困難で肺結核治療ができず、本来なら亡くなってしまう可能性が高いところでした。しかしながら、担当医、看護師の努力で服薬できるようになり、残念な結果となるまでは、順調に回復されておりました。

学会発表におきましては、本来なら治療できずに亡くなってしまう例でも、副作用か否かを見極めて丁寧に治療することにより、改善する例もあることを知っていただき、少しでも多くの高齢者結核の方々の治療ができ、結核死を防ぐ助けになるだろうとの判断で発表いたしました。発表した看護師一同は、亡くなられた件を報告した後、院内調査等もなかったことから、総合的に問題なしと判断されたと認識しておりました。個人情報についても学会発表において個人が特定されないよう、十分配慮しておりました。そのため、副院長が学会での発表事例が、この亡くなられた患者様であった事を知ったのは、学会発表の当日でした。発表内容については、別紙を添付いたします。

最後は残念な結果になりましたが、亡くなられた患者様の治療におきまして、スタッフ一同服薬支援を含めた結核治療、そして心肺停止状態で見つかった状態からの蘇生と、当時の持てる力を尽くして治療にあたってきました。今後、学会発表のチェック体制改善、繰り返しになりますが医療安全体制を改善し、患者様が安心して治療を受けられる病院に改善していきます。」


谷直樹

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by medical-law | 2019-12-29 11:41 | 医療事故・医療裁判

高知市の病院で食道挿管8分間低酸素の事故(報道)

高知新聞「○○センター手術後ミスで低酸素脳症 40代女性歩行困難に」(2019年12月28日)は次のとおり報じました.

「○○センターは27日、5月に甲状腺の腫瘍を切除する手術を受けた40代女性が、手術後に首の内側で起こった出血で気道が圧迫され、低酸素脳症を発症した医療事故があった、と公表した。呼吸を確保するためのチューブが誤って食道に入り、脳に酸素が十分に行かない状態が約8分間続いた。女性は自立歩行が困難な状態になり、退院後もリハビリを続けているという。
 この日の○○議会の議員協議会で院長が報告した。」


報道の件は,私が担当したものではありません.
気管挿管を試みたとき,誤って食道挿管となってしまった場合, 呼吸音,胸部の膨らみ,気管チューブの曇りなどで分かるはずです.食道挿管と分かれば,やり直しをして,気管に挿管します.食道挿管によって低酸素になる事故は,観察が適切に行われていないために,食道挿管であることを認識できないケースで,医療過誤として責任を問われることになるでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2019-12-29 08:04