弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2020年 05月 10日 ( 3 )

「#検察庁法改正案に抗議します」に多数の賛同

「#検察庁法改正案に抗議します」に,浅野忠信さん,秋元才加さん,大久保佳代子さん,しりあがり寿さん,羽海野チカさん,小泉今日子さん,きゃりーぱみゅぱみゅさんらが賛同し,10日午前10時過ぎには200万件を超えたそうです.
アメリカと違い,日本ではスポンサーへの遠慮などから政治的な発言を控えることが多かったのですが,変わってきたようです.

【追記】
日刊スポーツ新聞「首相官邸サイトが物議「民主政治の説明できてない」」(2020年5月10日)は次のとおり報じました
「東京高等検察庁の黒川弘務検事長の定年延長問題が注視される検察庁法改正案への抗議がSNS上で話題になり、首相官邸公式サイト内の三権分立についてのモデル図が物議を醸している。
「ツイッター上で「#検察庁法改正案に抗議します」とハッシュタグを付けたつぶやきが380万件以上集まり、多くの著名人も声をあげ、盛り上がりをみせている。
その中で注目が集まっているのが、首相官邸公式サイト内の、国会、裁判所、内閣の三権力と国民の関係を示す図の矢印の方向だ。
衆議院の公式サイトや首相官邸公式サイト内の子ども向けの解説ページでは国会、裁判所、内閣の三頂点に向けて真ん中の国民から矢印が出ていている。矢印の横には国会に「選挙」、裁判所に「最高裁判所裁判官の国民審査」、内閣には「世論」の言葉が添えられている。
一方で問題の首相官邸公式サイトの図では、真ん中の国民から国会に「選挙」、裁判所に「国民審査」と矢印が出ているが、内閣については、「行政」の言葉とともに内閣から国民に矢印の方向が向いている。
都内の公立中学に勤める社会科教員は「この図は通常、立法機関の国会と司法機関の裁判所と行政機関の内閣がそれぞれ独立していることと、国民とそれぞれの機関の関係を示しています」。
問題の首相官邸公式サイトの図については「これは矢印の方向が1つだけ逆を向いていて不自然ですね。国民が世論で内閣を監視するという意味の矢印が向くはずです」。
続けて「この『行政』という矢印の意味は間違っていませんけど、この方向の矢印だけだったらちょっと民主政治の説明はできませんね。『世論による内閣の監視』の矢印がないと…」と首をかしげた。
文部科学省による高等学校学習指導要領解説公民編には、民主政治と世論について記されている。第2章第1節「現代社会」の「現代の民主政治と政治参加の意義」という項目の中で「民主政治の下では、国家の行為に対して最終的には国民自らが責任をもつことになることを理解させることが考えられる」とし、「その際、『世論の形成の意義』(内容の取扱い)にも触れ、民主政治は国民の多様な意見を基礎に運用されていることを踏まえ、大衆民主政治の下における政治的無関心の増大がもつ危険性などについて理解させる」とある。民主政治において国家の行為の責任をもつのは国民であることを理解させる際、世論の形成の意義について触れるよう言及されている。
前出の中学校社会科教員は「民主政治と世論形成は切り離せません。あの首相官邸のサイトの図では民意がないがしろにされていると思われかねません。そもそもこのようなコロナで混乱した状況で検察庁法改正案が提出されること自体に憤りを感じます」と強い口調で訴えた。」


中日スポーツ新聞「影響力は凄かった…きゃりーぱみゅぱみゅ「ファン同士で喧嘩するのは嫌だなぁ…」「#検察庁法改正案に抗議します」ツイート削除の理由説明」(2020年5月11日)は次のとおり報じました.
「歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(27)が11日に自身のツイッターを更新し、内閣の判断で検察官の定年を引き上げられるようにする検察庁法改正案に対し、10日に「#検察庁法改正案に抗議します」と付けてツイートした真意と、その投稿を削除した理由を明かした。 
 きゃりーは、投稿した理由について「周りの信頼している友達がこの話をしていて政治に詳しくない私のところまで話が降りてきました」「私も自分なりに調べた中で思ったのは今コロナの件で国民が大変な時に今急いで動く必要があるのか、自分たちの未来を守りたい。自分たちで守るべきだと思いつぶやきました」と説明。そして削除した理由は「私が投稿を消去させて頂いた理由はファンの人同士で私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました。いろんな意見があって良いとは思いますがファン同士で喧嘩するのは嫌だなぁ」と本音を明かした。
 同法改正案をめぐっては、検察庁に対する政権の恣意(しい)的介入の余地を増大させかねないとして反発の声が上がっている。芸能界ではきゃりーのみならず、歌手の小泉今日子(54)、俳優の井浦新(45)、浅野忠信(46)、らが続々とツイートし抗議する意向を表明していた。
 中でもツイッターのフォロワーが523万人を突破するきゃりーの発言の影響力は絶大。コメント欄で賛否両論や激論が飛び交い荒れまくっていた。中でも政治評論家の加藤清隆さん(67)はきゃりーに対し、「歌手やってて、知らないかも知れないけど」、「デタラメな噂に騙されないようにね。歌、頑張って下さい」など痛烈なツイートを浴びせ、きゃりーが反論。加藤さんのツイートに対しても批判が殺到するなど、収拾が付かない事態に発展していた。
 消去した理由に続けてきゃりーは「逃げるな!とか消すなら最初から書くんじゃねー!とか色々言われるだろうなと思ったので理由を書かせて頂きました。今後は発言に責任感を持って投稿していきます。失礼致しました」と結んだ。」


検察庁法改正案に抗議した人は本当はどのくらいいたのかを調べた人がいます.それによると,
「・「#検察庁法改正案に抗議します」タグをツイートした人にスパムやボットは多くない
・拡散に関わったユーザは588,065アカウント
・450万ツイート拡散されたが,その拡散の半分は一部のアカウント(全体の2%)によるもの」
とのことです.

谷直樹

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by medical-law | 2020-05-10 11:50 | 司法

北海道札幌市の第2波の教訓

人口比でみると,札幌市の感染者の割合は,東京との感染者の割合より高率です.手早い対応で感染を押さえこんだかにみえた札幌市ですが,第二波に苦しめられています.海外ではこれを失敗例とみる報道があります.

北海道新聞「「北海道の第2波」各国注視 早期制限緩和の失敗例と紹介」(2020年5月9日)は次のとおり,各国の反応を伝えています.

「北海道が海外で広く注目されたきっかけは、欧州各国が制限緩和を模索し始めた4月中旬の英BBC放送(電子版)の報道だった。鈴木直道知事が2月に日本で初めて緊急事態宣言を出し、いったんは封じ込めに成功しながら、その後の宣言解除で第2波に苦しむ現状を、「サクセスストーリー」が一転したと指摘。流行が「多くの人が思っているよりも長く続く」と警鐘を鳴らした。
 他の英メディアも追随し、大衆紙メトロは「宣言解除は早すぎた。地元企業からの圧力で引き起こされた誤りだ」と論評。有力紙テレグラフは「制限を解除しようとしている国は、北海道から学ぶべきだ」とする専門家の意見を載せた。

 米国で感染の最大の「震源地」となったニューヨークのデブラシオ市長も今月3日の記者会見で「悲しいことに北海道では(規制解除の)26日後に再び感染が急増し、厳しい規制に戻らなければならなくなった」と言及。感染がいったんは沈静化したものの、早期に経済活動を再開させたことで感染拡大を招いた香港やシンガポールも例に挙げ「彼らの失敗に学ぶことができる」と、外出制限の早期緩和に慎重姿勢を示した。
 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスによる8日現在のニューヨーク市の感染者数は約18万人で、千人に満たない北海道とは桁が違う。それでも「失敗例」として取り上げる背景には、国内で経済活動再開などを求める声が強まる中、制限継続の意義や第2波の怖さを伝えることに苦心していることがありそうだ。

 夜間外出禁止などを継続しているタイ政府の感染症対策センターの報道官も2日、「北海道は制限を早く緩めすぎてしまい、第2波の発生を招いた」と指摘。「タイでの制限の緩和は、より慎重に段階的に行わなければならない」と強調した。(ワシントン 平畑功一、ロンドン 河相宏史、バンコク 森奈津子)」


第1波はクラスターつぶしで対応できましたが,第2波は献饌経路不明が多く,第1波と同様の戦略では対応が難しいようです.北海道の例から,感染確認が5人以下の日が続いても,必ず第2波が来ると考えておくべきでしょう.
私は,札幌地裁の裁判も担当していますが,web期日の指定が取り消しになりました.

谷直樹

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by medical-law | 2020-05-10 10:24 | 医療

《春雨図屏風》

右隻
《春雨図屏風》_b0206085_03143126.jpg

左隻
《春雨図屏風》_b0206085_03133889.jpg

《春雨図屏風》(東京国立博物館蔵所蔵)は,下村観山氏が,大正5年(1916年)に院展に出品した作品です.
ほぼ等身大の大きな六曲一双の屏風です.絹の裏から金箔を貼り彩色する裏箔の技法で,雨を線ではなく光で表現しています
日本では,歌川広重氏の《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》,葛飾北斎氏の《すほうの国きんたいばし》など線で雨を表現していました.
光で雨を表現するのは,印象派と共通の発想と思います.

ギュスターブ・カイユボット氏の《パリの通り,雨》1877年
《春雨図屏風》_b0206085_03532426.jpg

アルフレッド・シスレー氏の《モレ=シュル=ロワン,雨の日 》 1892年
《春雨図屏風》_b0206085_03433758.jpg

ちなみに,大正5年(1916年)の文展(文部省美術展覧会)には,池田蕉園氏の夫池田輝方氏が六曲一双の屏風《夕立》(山種美術舘所蔵)を出品しています.こちらは白い線で表現されています.当時の人は,どちらの雨を好んだのでしょうか.

右隻
《春雨図屏風》_b0206085_04433592.jpg


左隻
《春雨図屏風》_b0206085_04432817.jpg


谷直樹

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by medical-law | 2020-05-10 03:15 | 趣味