弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

カテゴリ:司法( 228 )

2019年司法試験予備試験

2019年司法試験予備試験の出願者数は昨年より多いとか.
次の日曜日に司法試験予備試験(短答式)が憲法・行政法,民法・商法・民事訴訟法,刑法・刑事訴訟法及び一般教養科目について実施されます.
2019年の試験日程は次のとおりです.

短答式試験は5月19日(日)実施,6月6日(木)発表
論文式試験は7月14日(日)及び15日(月)実施,10月10日(木)発表
口述試験は10月26日(土)及び27日(日)実施,11月7日(木)発表

谷直樹

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by medical-law | 2019-05-17 19:18 | 司法

司法試験受験予定者は4466人

今日から司法試験が始まりました.
受験予定者は4466人(速報値)とのことです.
合格者は1500人超なので,3人に1人が合格します.
合格率2%の時代は今は昔となりました.

谷直樹

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by medical-law | 2019-05-15 19:41 | 司法

近畿弁護士会連合会,「民事控訴審の審理に関する意見書」

『自由と正義2019年4月号』に「民事控訴審の審理の充実を求める-事後審的運用は見直されるべき-近弁連は意見書を発表」が掲載されていました.
2018年8月3日に発表された意見書です.

民事控訴審の審理に関する意見書」の要点は,以下のとおりです.

1  裁判所と当事者との間で争点と証拠の評価などについて意思疎通、コミュニケーションをはかり、これらの点について共通の認識を持つ努力をすべきである。
2 控訴審裁判所は、第1回期日において争点を再整理したり、民事訴訟法の定める裁判所の釈明権を適切に行使し、控訴審裁判所が着目する争点や立証などについて裁判所の認識内容を示唆したり、あるいは釈明を求めたりして、当事者双方の意見を聴取し、あるいは双方当事者の主張立証の整理を促すべきである。
3 控訴審裁判所は、証拠調べを実施するかについて十分な検討を行い、人証調べを含めた必要な証拠調べを適切に実施するべきである。
4 控訴審裁判所は、裁判官による記録の精読と十分な評議、裁判所と当事者間の十分なコミュニケーションと争点などについての認識の共有化ができていないときは、第1回期日に結審しないようにすべきである。

たしかに,地方裁判所の審理が不十分で,判決が間違っていることも時々あります.それは高等裁判所で是正していただかねばなりません.
私は,医療過誤控訴事件で1回結審となった記憶にありませんが,50日で証拠を用意し理由書を作成するのはとても困難です.
大阪高等裁判所での経験は1回しかありませんが,丁寧に審理していただき神戸地方裁判所の敗訴判決を覆し完全勝訴判決(最高裁で確定)をもらいました.
高等裁判所(控訴審)に求められる役割は大きいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2019-04-16 05:24 | 司法

東京家裁セキュリティチェック待ち伏せ殺人

20日午後1時から3時まで弁護士会館で医療問題弁護団の研修会がありコメンテーターとして出席しました。その隣の東京家庭裁判所で20分後に事件が起きました.
セキュリティチェックが導入され待ち伏せが容易となったために,起きるべきして起きた事件と思います.
事件報道により模倣する者がでるかもしれません.
セキュリティチェック箇所(出入り口)を増やせば危険は少し低下しますが,双方当事者を同日同時刻に出頭させる以上依然として同様の事件が起きる危険性はあり,回避手段としては十分ではありません.同日同時刻出頭を希望しない当事者には,それが可能な制度運用に変える必要があるのではないでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2019-03-22 00:06 | 司法

埼玉県立大宮高校強歩死亡事件請求棄却(報道)

NHK「競歩大会で死亡「救護不備」指摘」は,次のとおり報じました.

「14日の判決で、さいたま地方裁判所の石垣陽介裁判長は「生徒が倒れたあとAEDの手配が遅れ、到着までにおよそ20分かかった。学校はAEDを事故現場に運ぶ方法やルートなどについて事前に具体的な検討をしておらず救護体制の構築に不十分な点があった」と指摘しました。
その一方で、「教員が心臓マッサージなどを続けても呼吸は回復せず、AEDが迅速に運ばれていても命を救えた可能性が高いとまでは言えず、過失と死亡との因果関係を認めるのは難しい」として原告の訴えを退けました。」

報道の件は私が担当したものではありません.
このような院外での心肺停止の場合,心臓マッサージを行うことで16.1%の人を救命でき,さらに迅速にAEDを行うことで54.0%の人を救命することができます.心臓マッサージで呼吸が回復しなくても,AEDが迅速に行われていれば救命できた可能性はあります.つまり,27.9%の患者が心臓マッサージに加えてAEDを行うことで救命されるのです.
医療過誤事件では,判例上,相当程度の可能性の考え方が定着しています.
27.9%の可能性があれば,救命の高度の蓋然性までなくても,救命の相当程度の可能性があったとして,被告に賠償を命じることができたと思います.

また,本件は,雨天中止となるはずの強歩大会が小雨で決行された事案ですから,中止すべき注意義務が考えられます.
そもそも体力には個人差があり,体調も変動があるのに,事実上強制的に参加させられる強歩大会は問題ではないか,と思います.

谷直樹

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by medical-law | 2018-12-19 21:35 | 司法

司法研修所,「養育費、婚姻費用の算定に関する実証的研究」

簡易査定方式と新算定方式の対立があるなか,司法研修所が「養育費、婚姻費用の算定に関する実証的研究」を先月から始めたそうです.

産経新聞「養育費算定、見直し検討 社会情勢の変化考慮 最高裁司法研修所」に棚村政行教授(家族法)の話が載っています.

「司法研修所の報告がまとまれば、現場に一定の指針を与え、混乱を回避することができる。日本の養育費は諸外国に比べても、最低生活費を保障していない。諸外国のように、裁判所だけでなく厚生労働省、財務省など関係機関が連携しながら、定期的な改訂が必要だ。併せて、養育費を確実に取り立てる方法についても議論されるべきだ」

このように離婚事件をめぐる状況も日々進化していますので,離婚事件を専門的に取り扱っている弁護士に相談するほうがよいと思います.私は,医療過誤事件以外は受任せず,離婚事件の相談があったときは内容を聞かずに離婚事件の専門的に行っている法律事務所の信頼できる弁護士を紹介しています.

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by medical-law | 2018-08-29 22:12 | 司法

裁判所の障がい者雇用はほぼ半数が水増しだった

毎日新聞「障害者雇用 裁判所でも水増し 300人超の見通し」(2018年8月29日)は,次のとおり報じました.

 「中央省庁による障害者雇用の不適切な水増し問題で、最高裁が全国の裁判所で障害者の雇用状況を調べたところ、行政機関と同様に不適切な算入があったことが関係者への取材で明らかになった。水増しは300人超に上る見通しという。最高裁は29日までに調査結果を厚生労働省に報告した。

 厚労省によると、2017年の全国の地裁や高裁、家裁などでの障害者雇用数は641人で、法定雇用率(2.3%)を上回る2.58%とされていた。しかし、実際には法定雇用率を大幅に下回っていたとみられる。報告を受けた厚労省が今後、数字を精査した上で正式に公表する見通し。【伊藤直孝】」



裁判所の障がい者に対する偏見が根強いことを感じます.

私が中学生の頃,障がい者の理髪店に好んで行っていました.腕も良く,よけいな話をしてこないので,気に入っていました.混んでいないのも気に入った理由の1つでしたが,今思えば偏見のために客が少なかったのかもしれません.


谷直樹

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by medical-law | 2018-08-29 21:56 | 司法

名古屋,広島,札幌,高松の各高裁新長官決定

名古屋高裁長官に,綿引万里子氏(現札幌高裁長官,司法修習32期,中央大)
広島高裁長官に,大門匡氏(現東京家裁所長,司法修習34期,京大)
札幌高裁長官に,植村稔氏(現横浜地裁所長,司法修習34期,東大)
高松高裁長官に,秋葉康弘氏(現東京高裁部総括判事,司法修習33期,東北大)
をそれぞれあてることが報じられました.
全員昭和30年生まれです.

谷直樹

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by medical-law | 2018-08-03 21:10 | 司法

三浦守最高裁判所裁判官の抱負

小貫芳信氏の後任として最高裁判所裁判官に就任した三浦守氏が2月26日に会見し,抱負を語りました.

産経新聞は「当事者の主張に耳傾ける」,毎日新聞は「質の高い審理追求」と見出しをつけています.

産経新聞

法務省勤務が長く、被害者や遺族が刑事裁判に参加し、被告人質問などをすることができる被害者参加制度の立法にも携わった。当時を振り返り、「被告人や弁護人、裁判所、検察官がそれぞれの視点でいろいろな議論をした」と三浦氏。「最高裁は法律審だが、当事者の主張に耳を傾けるということは大事にしていきたい」と話した。

毎日新聞

「社会が複雑化して価値観が多様化する中で、裁判にはより質の高い審理や判断が求められているように思う。与えられた職務に全力を尽くしたい」と抱負を語った。
法務省時代に記憶に残る仕事として、2008年に始まった被害者参加制度創設に関わったことを挙げて「刑事司法の中で位置づけられていなかった被害者の参加を認めたもので、大変意義深く感じた」と振り返った。


医療事故の被害者についても,医療過誤訴訟のなかで適正な判断が下されているか,当事者の主張に耳を傾けて,質の高い判断を下していただきたく思います.

谷直樹

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by medical-law | 2018-02-27 08:39 | 司法

三浦守最高裁判所裁判官の抱負

小貫芳信氏の後任として最高裁判所裁判官に就任した三浦守氏が2月26日に会見し,抱負を語りました.

産経新聞は「当事者の主張に耳傾ける」,毎日新聞は「質の高い審理追求」と見出しをつけています.

産経新聞

法務省勤務が長く、被害者や遺族が刑事裁判に参加し、被告人質問などをすることができる被害者参加制度の立法にも携わった。当時を振り返り、「被告人や弁護人、裁判所、検察官がそれぞれの視点でいろいろな議論をした」と三浦氏。「最高裁は法律審だが、当事者の主張に耳を傾けるということは大事にしていきたい」と話した。

毎日新聞

「社会が複雑化して価値観が多様化する中で、裁判にはより質の高い審理や判断が求められているように思う。与えられた職務に全力を尽くしたい」と抱負を語った。
法務省時代に記憶に残る仕事として、2008年に始まった被害者参加制度創設に関わったことを挙げて「刑事司法の中で位置づけられていなかった被害者の参加を認めたもので、大変意義深く感じた」と振り返った。



医療事故の被害者についても,医療過誤訴訟のなかで適正な判断が下されているか,当事者の主張に耳を傾けて,質の高い判断を下していただきたく思います.

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by medical-law | 2018-02-27 08:39 | 司法