弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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黒地蔵縁日

8月10日は覚園寺(かくおんじ)の黒地蔵縁日です.
黒地蔵は,自ら地獄の獄卒となり,焚いた火の煤で,黒くなったと伝えられています.
覚園寺は,鎌倉でも奥まった谷戸にあり,古い鎌倉の雰囲気を残しています.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-08 05:51 | 日常

日弁連パンフレット「今、ニッポンの生活保護制度はどうなっているの?」

日本弁護士連合会(日弁連)は,2012年8月6日,パンフレット「今、ニッポンの生活保護制度はどうなっているの?」を,そのサイトに掲載しました.

以下,質問と回答の冒頭を抜粋紹介いたします.

生活保護利用者が過去最高になったと聞きますが?
人数は最高になりましたが、利用率は減っています。

それでも生活保護の利用率は高いのではないですか?
日本の生活保護利用率は、先進諸外国とくらべると極めて低い数字にとどまっています。むしろ、数百万人が保護から漏れています。

不正受給が年々増えていると聞きますが?
不正受給の割合は保護費全体の0.4%程度で大きな変化はありません。しかも、その中には、悪質とはいえないケースも含まれています。

お金持ちの家族が生活保護を受けているのは「不正受給」ではないのですか。家族が扶養できるかどうかは徹底して調べるべきでは?
「不正受給」ではありません。また、徹底調査が行きすぎると、本当に生活保護を必要とする人が利用できなくなってしまいます。

働けるのに働かないで生活保護を受けている人が増えていると聞きますが?
そうとはいえません。働いても生活費が足りない人、そもそも働けない人の利用も増えています。仕事がない人もいます。

生活保護基準が最低賃金や年金より高いのはおかしくないですか?
最低賃金や年金が低すぎることが問題です。

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by medical-law | 2012-08-07 21:43 | 弁護士会

『綾瀬はるか戦争を聞く』

私は坂本弁護士事件以来TBSを見ないのですが,母が見ていたので『綾瀬はるか戦争を聞く』特別企画」をつい見てしまいました.
原爆で亡くなった衛生兵の許嫁だった老女(原爆投下当時は17歳)から,綾瀬はるかさんがお話を聞く,という場面でした.
綾瀬はるかさんは広島市出身なのでこのシリーズに起用されたと思いますが,聞き役として本当に適任でした.母の贔屓の女優は綾瀬さんと木村さんなのですが,たしかに清楚で品がよくかざらず誠実で感じのよい人です.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-07 00:54 | 日常

抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会,抗がん剤の副作用による被害を救済する制度創設を否定

NHK「抗がん剤副作用 救済制度創設見送りへ」(2012年8月6日)は,次のとおり報じています.

「抗がん剤の副作用による被害を救済する制度の創設について、厚生労働省の検討会は、がん患者の場合、症状の悪化が薬の副作用によるものかどうか判断するのが難しいなどとして、制度の創設を見送ることになりました。

救済制度の創設は、肺がんの治療薬「イレッサ」の副作用を巡る裁判で、国が去年、裁判所の和解勧告を拒否した際、当時の細川厚生労働大臣が検討を表明し、専門家や患者会などによる検討会を作って議論を行ってきました。

6日にまとまった報告書では、抗がん剤について、必ずしも完全に治すことを目的としておらず、特に重いがん患者の場合、高い頻度で副作用が起きることを前提に使われているとして、救済の対象範囲を決めるのは難しいと指摘しました。

そのうえで、がん患者の場合、複数の治療を受けている場合が多く、症状の悪化が薬の副作用によるものかどうか判断するのが難しいほか、救済制度が導入された場合に、資金を負担する製薬会社が薬の開発や販売に消極的になる可能性もあるとして、現時点では救済制度の創設は難しいと結論づけました。

イレッサ薬害被害者の会の近澤昭雄代表は、「制度を作れない理由を挙げる形で議論が進み残念だ。患者が安心して医療が受けられるよう、今後も前向きに議論を続けてもらいたい」と話しています。」


この結論で本当によいのでしょうか?

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by medical-law | 2012-08-06 21:48 | 医療

草津楽泉園とみちのくの子どもをつなぐ会,草津楽泉園サマーキャンプ

東京新聞「福島の子ら人権の尊さ学ぶ 草津町でキャンプ ハンセン病回復者と交流」(2012年8月6日)は,次のとおり報じています.

「草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」で、福島県の小中学生を招いたサマーキャンプが開かれており、回復者と交流している。参加者は罪のない多数の犠牲者を出した懲罰施設「重監房」の跡などを回り、人権の尊さを学んでいる。

 同園によると、子どもの団体が泊まるこのような企画は初めて。同園の自治会、高崎健康福祉大、鳥取大、埼玉大、県内外の支援者らによる「草津楽泉園とみちのくの子どもをつなぐ会」が昨年末から準備を進めた。

 回復者と交流のある鳥取大の卒業生が、支援する福島県の小中学生に放射性物質の心配がない豊かな自然環境で夏を過ごしてもらおうとしたのがきっかけだ。同県白河市、福島市の小学四年~中学二年の女子十人が参加している。

 一行は三日に到着し、レクリエーションを開催。回復者の藤田三四郎さん(86)は病気について解説し、「私たちは皆さんと同じように風評被害を受けている。若い皆さんと会い、つらかった過去を思い出す一方、明るい希望を与えられた」とあいさつ。谺(こだま)雄二さん(80)は「子どものころから病気の正しい知識を身に付けてほしい」と語った。

 福島市の中学二年、鈴木由萌果(ゆめか)さん(14)は「思ったよりも明るい感じの場所。病気は感染しないこと、治ったのに差別があることが分かった」と実感を込めた。

 参加者は四日、スタンプラリー形式で園内を回り、重監房跡のほか、差別のために引き取り手のない無縁仏が眠る「納骨堂」なども見学し、回復者四人に聞き取りもした。五、六両日はハイキングなどを楽しみ、七日に帰宅する予定。 (菅原洋)」


上毛新聞「福島の子どもと野反湖ハイク 栗生楽泉園拠点に活動 」(2012年8月6日) は,次のとおり報じています.

「福島第1原発事故で被災した福島県の小中学生が5日、中之条町入山の野反湖でハイキングを楽しんだ。草津町の国立ハンセン病療養所栗生楽泉園の入園者自治会などで作る「草津楽泉園とみちのくの子どもをつなぐ会」が企画した催しで、7日まで同園を拠点にさまざまな活動を行う。

 子どもたちに外で思い切り遊んでもらうのが目的。3日から4泊5日の日程で、福島市と白河市の小学4年から中学2年までの10人が参加している。高崎健康福祉大や鳥取大、埼玉大の学生も参加し、交流する。

 5日は同園で昼の弁当を作り、ハイキングを行う野反湖へ向かった。子どもたちは、地元の山本茂さん(74)らの案内を受けながら、弁天山に登り、野反湖を眺めながら昼食。標高約1500メートルの澄んだ空気の中、湖畔を一生懸命歩いた後、スイカ割りやバーベキュー、花火などを楽しんだ。

 参加した子どもたちは「ハイキングは疲れたけど楽しかった。野反湖がとてもきれいだった」と笑顔で話した。6日には草津町内を観光するほか草津白根山に登り、7日に帰省する。」


楽しく,ためになる,企画ですね.

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by medical-law | 2012-08-06 21:05 | 人権

高知新聞社説,「【受動喫煙対策】強い推進姿勢こそ重要だ」

高知新聞社説「【受動喫煙対策】強い推進姿勢こそ重要だ」(2012年8月5日)は,次のとおり論じています.

 
「受動喫煙の健康被害は明らかなのに、防止対策を減速させるのか。

 全ての事業者に職場の全面禁煙か分煙を義務付ける「労働安全衛生法改正案」について、民主党は「努力義務」に後退させる修正案を取りまとめた。全面禁煙、分煙の前段階として飲食店に義務付けていた換気設備の導入なども削除した。

 法案成立には、飲食店やたばこ関連産業に配慮し、義務規定を断念する必要があると判断したという。政府が国会に提出中の改正案は事実上、骨抜きになる形だ。

 日本は世界保健機関の「たばこ規制枠組み条約」を批准しており、世界的にも飲食店などでの喫煙を法律で禁止する国が増えている。政府も2010年、新成長戦略の一環として20年までに受動喫煙の職場をゼロにする目標を掲げたはずだ。

 全面禁煙や分煙を行う事業所は増えているが、12年の調査で70%にとどまっている。これまでの経緯や現状を踏まえれば、与党の姿勢は及び腰とみられても仕方がないだろう。
 国に先んじて、自治体が条例で公共的な施設での禁煙や分煙を義務化する動きもすでにある。
 神奈川県は10年4月、罰則を設けてスタートさせたが、業界の反発から小規模飲食店やパチンコ店は規制の対象外となった。対策を取った飲食店では「女性や家族連れが増えた」「客の回転率が上がった」と評価の一方、喫煙者の客が多い店には、分煙のコスト負担や、「客足が遠のく」ことへの懸念が根強いようだ。

 確かに、経営面に与える影響には十分に配慮する必要がある。民主党の修正案は、受動喫煙の防止に取り組む事業者には「国が必要な援助をする」との規定を盛り込んでいる。喫煙室の設置費用に対する助成や専門家による助言を想定しているという。
 ならば、そうした支援で対策を促しながら、業種や規模によって段階的に義務化の対象を広げることもできよう。政府や与党が着実に対策を進める姿勢を示し、防止策の必要性を周知することこそが重要ではないか。

 たばこを吸わない人には副流煙の健康被害はもちろん、臭い自体が鼻持ちならない存在だ。喫煙者の多くも周りに気兼ねすることなく一服を楽しめる方がいいだろう。双方にとって、快適な環境づくりを進めたい。」


労働安全衛生法改正案の後退は,受動喫煙被害を軽視するもので,明らかに不合理です.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-06 00:34 | タバコ

妊婦の栄養不足が子どもの成人病リスクになる?

NHK「妊婦の栄養と子どもの病気の関係研究」(2012年8月4日)は,次のとおり報じています.

「妊娠中の母親の栄養不足が、将来、生まれた子どもの生活習慣病の発症にどう影響するか研究を行う組織が発足し、妊婦への栄養教育などに取り組むことを確認しました。

4日は、研究会の初会合が開かれ、産婦人科や小児科の医師、それに栄養学をはじめさまざまな分野の研究者、およそ80人が出席しました。
国内で生まれた赤ちゃんの平均体重は年々減少していて、海外では「妊娠中の母親の栄養状態が悪く、低体重で生まれた赤ちゃんは、将来、生活習慣病になるリスクが高まる」という研究報告が出ています。
会合では、赤ちゃんの発育調査を分析した結果、母親が痩せていることや妊娠中の体重増加が少ないことなどが、赤ちゃんが軽い体重で生まれる要因になっていることが指摘されました。
そして、国内でも母親の栄養と子どもの成長や病気との関係について、長期的な調査が始まっていることが報告されました。
参加した医師や研究者は、今後、研究データを集めて、将来の子どもの生活習慣病への影響を分析するとともに、妊娠期を中心に栄養教育を行うなど取り組みを進めることにしています。
研究会の福岡秀興代表幹事は「日本では若い女性の痩せ願望が根強いが、子どもや孫まで、3世代にわたる健康に影響が及ぶことを多くの人に理解してほしい」と話しています。」


妊婦のダイエットにより,胎児に栄養が不足しがちな状態が続くと,胎児は,栄養を効率的に取り選れ確保しようとすることで,太りやすい体質になり,将来,成人病になる傾向がある,という話を聞きます.科学的に解明し,適切な対策をとっていただきたいです.

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by medical-law | 2012-08-05 07:50 | 医療

8月4日シンポジウム「ジェネリック医薬品の正しい知識」

神奈川県医師会、神奈川県薬剤師会、神奈川県主催,神奈川県内科医学会後援の,県民公開講座「ジェネリック医薬品の正しい知識」が,2012年8月4日,神奈川県総合医療会館で開かれました.福井大学医学部附属病院薬剤部教授政田幹夫氏が基調講演を行いました.

神奈川新聞「ジェネリック医薬品シンポ、賛否双方の意見活発/横浜」(2012年8月5日)は次のとおり報じています.

「県保健福祉局の中沢明紀参事監が患者負担の軽減や医療保険財政改善のため、ジェネリック医薬品の普及率30%以上を目指していることを説明。横浜市総合保健医療センターの薬剤師・有山良一診療部課長は「ジェネリック医薬品は安価で使いやすく、安全管理の向上にも役立つ」と述べた。

 一方で、県内科医学会ジェネリック問題対策委員会の医師・北田守委員長は「医療費抑制が主眼に置かれ、安全性が軽視されている。有効性、安全性が確認されたジェネリック医薬品を普及させるべきだ」と現状に疑問を呈した。

 会場からは「賢く使うためのアドバイスを」という質問があり、「医師や薬剤師と話し合うことが大切」という意見が出された。」


ジェネリックは,添加物も異なりますし,使い慣れた先発品と完全に同一で,同じ安全性がある,とは言い切れないところに問題があります.

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by medical-law | 2012-08-05 07:27 | 医療

厚生労働省の研究班,群馬・静岡・徳島・香川・愛媛・熊本の6県のがん対策実行計画を不十分と評価

厚生労働省の研究班(代表今井博久氏)は,31の都道府県のがん対策実行計画について,病院間の連携,緩和ケアの充実,検診,禁煙広報活動など44の項目を評価したところ,広島と大阪が「特に優れている」となり,群馬,静岡,徳島,香川,愛媛,熊本は「不十分」という判定結果になったということです.

NHK「6県でがん対策実行計画不十分」(2012年8月4日)ご参照

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by medical-law | 2012-08-04 23:58 | 医療

NPO法人医薬ビジランスセンター,イレッサの毒性・本質的欠陥に関する意見書8通を公表

NPO法人医薬ビジランスセンターのサイトに,浜六郎氏のイレッサの毒性・本質的欠陥に関する意見書8通が掲載されています.ご一読をお奨めいたします.
「『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No159

意見書(8)は,次の5点を指摘しています.

第1に、効果を追求したのと同じ熱心さでイレッサの毒性を警戒しなければならない。

第2に、上記原則にそってEGFR阻害による腫瘍縮小可能性を予測するのと同じ合理的判断をすれば、EGFR阻害で肺虚脱、急性呼吸窮迫症候群、間質性肺炎など致死病変を生じうることは合理的に予測すべきであり可能であった。したがって、EGFR欠損マウスやイヌの肺虚脱死と同様、人の肺虚脱死、急性呼吸窮迫症候群なども含めて多数の死亡例(承認前の段階で30人超)が因果関係ありと合理的に認定できた。

第3に、腫瘍縮小効果があっても延命しない例は多数あり、現に、承認後に実施された試験で延命効果が証明されなかったために、米国でイレッサは2005年に新規患者への使用が中止となり、2012年には承認が取り消された。寿命短縮が証明されている。

第4に、日本で実施されたイレッサの3試験の開始初期では、イレッサ群死亡の3分の2がイレッサの毒性死と推定され、海外の試験も合わせると約3分の1がイレッサの毒性による死亡と推定された。これは市販前の第Ⅱ相までの臨床試験における、イレッサの使用終了30日以内の死亡例123人中の有害事象死34人(28%)よりも多く、治験時の有害事象死亡はもちろん、病勢進行死亡とされた中にもイレッサによる毒性死があったと推定され、間質性肺炎以外にも、肺血栓塞栓症や胸水・心嚢液貯留、出血などもイレッサによる害と考えられる。

第5に、上記のごとく、人の肺虚脱、急性呼吸窮迫症候群、間質性肺炎は、機序、EGFR欠損マウス、毒性試験、臨床試験、ランダム化比較試験などあらゆる結果が因果関係を強く示し、十分に予測可能であり、承認前の試験で観察された有害事象死の大部分が因果関係を合理的に説明できるものであった。したがって,イレッサの初期添付文書は、全く警告がなされていないにも等しいほどの欠陥添付文書であった。

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-04 23:11 | 医療