弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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河合神社

河合神社_b0206085_12503793.jpg


河合神社は,下鴨神社の第一摂社です.
美人祈願で知られていますが,鏡のように清く澄んだ美しい心をもつことを心がければ,自ずと身も心も美しくなる,ということだそうです.
険は顔にでます.美しくいられるためには,内面の美を保ち,エクササイズや気配りの食事などの努力が必要です.
弁護士のお姉さんで主婦モデルの滝沢眞規子さんも,きっと人知れず努力しているように思います.

祀られている玉依姫命(神武天皇の母)は,女性守護の神です.
今日は,別姓訴訟の最高裁判決の日です.よい判決を期待します.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-16 10:19 | 日常

内閣府食品安全委員会,いわゆる「健康食品」についての報告書とメッセージ

内閣府食品安全委員会,いわゆる「健康食品」についての報告書とメッセージ_b0206085_1303220.jpg


内閣府食品安全委員会では、「健康食品」について、平成27年12月8日の第587回食品安全委員会において報告書とメッセージをとりまとめました

「いわゆる『健康食品』についてのメッセージ」のまとめは,次のとおりです.

「 「健康食品」について安全な選択をするために(まとめ)
● 健康の保持・増進の基本は、健全な食生活、適度な運動、休養一睡眠です。
● 「健康食品」を摂る選択をする前に、今の自分にとって本当に必要か考えてください。その際に、信頼できる(科学的根拠のある)情報を入手するように努めることが、自身の健康を守るために大切です。
● 「健康食品」を購入/摂る場合は、このメッセージで述べられている点に注意して、選択をすることが必要です。
● 増量することは健康被害をもたらすリスクを高めます。たとえ効果が実感できなくても、増量してはいけません。
● 「健康食品」を摂っていて体調が悪くなった場合は、すぐに摂るのをやめてください。」



いわゆる「健康食品」は数が多いので,有効性と有害性の科学的検証が追いつかないためかもしれませんが,日本では,「健康食品」の法規制が整備されていません.
食品とも医薬品とも異なる規制が必要ですが,現状では,消費者の自己判断となるのでしょう.
海外では,いわゆる「健康食品」について特別な法的規制が行われていますので,日本でも規制できないことはないはずですが...


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-13 17:22 | 人権

兵庫県の病院で,放射線科医のCT読影報告を確認せず(報道)

神戸新聞「2県立病院でCT画像確認ミス 兵庫県」(2015年12月11日)は,次のとおり報じました. 

「兵庫県は11日、県立がんセンター(明石市)と県立柏原病院(丹波市)で、コンピューター断層撮影(CT)の結果報告の確認ミスがあったと発表した。

 県によると、がんセンターでは神崎郡の60代女性が6月、過去の腎臓がんの経過観察でCT検査を実施。放射線科医がすい臓がんの可能性を指摘した電子カルテの報告を、担当医が確かめなかった。

 女性が9月に腸閉そくの治療で同センターを受診し発覚。現在は別の病院でがんの治療を受けているという。

 柏原病院では、丹波地域の50代女性が2、6月、厚生労働省指定の難病の治療でCT検査し、放射線科医が大腸の疾患を指摘していたが、担当医が報告を確認しなかった。7月に腸閉そくで救急搬送された。女性は10月に難病が原因で死亡。県によると、確認ミスとの因果関係はないという。

 県病院局は「今後は報告を別の医師と二重チェックするなど再発防止に努める」としている。(斉藤正志)」

放射線科医がいる病院では,CT検査の画像を,担当の医師と放射線科の医師が二重にみているはずです.
放射線科の医師のレポートが担当の医師の読影と異なるときは,話があるのが普通でしょう.

担当医が確認を怠ったのは,放射線科医の仕事を軽視していることになると思います.


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by medical-law | 2015-12-12 07:52 | 医療事故・医療裁判

SMOのエシック社のCRCが不正

SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)のエシック社は,エシック社CRC(Crinical Research Coordinator。治験コーディネーター)が患者日誌の数値、時刻を7カ所書き換え、空欄のチェックボックスにチェックを入れる不正を行ったことを認めました.

「<概要>
本件は1試験、1医療機関で発生し、直接関与した CRC は 2 名(CRC -AおよびCRC-B)で、他に、CRC-Bの要請で他の担当施設から手伝いに来て、不適切行為を見ながらその旨を上司に報告しなかった CRCが1 名(CRC -C)おります。
CRC -Aは、被験者が記載すべき患者日誌において、被験者が鉛筆で下書きした部分を上書きしました。その後、長期休暇に入ったCRC -Aの後任であるCRC-Bは、CRC -Aにより上書きされた患者日誌を新しい患者日誌の用紙に、同様な内容となるように書き直すことを被験者に依頼するとともに、元の患者日誌を廃棄しました。また、CRC -Bは、患者日誌の空欄のチェックボックスにチェックを記載し、さらに臨床試験に係るカルテシール注2・患者日誌に記載されている数値や日時の変更・追記計7件を、記載した本人である医師や被験者に依頼せずに、自らが行いました。
CRC -Cは、CRC -Bによる患者日誌の書き直し依頼の際に、CRC-Bが他被験者対応で席を外すために同席依頼を受けたものです。 」


CRCの不正は,最近,よく聞きます.
CRCを監視し,治験を点検する役割(モニター)が重要となります.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-12 00:27 | 医療

医療事故調査制度の現況,11月の医療事故受付件数26件(累計45件),医療事故調査報告(院内調査結果)1件

日本医療安全調査機構(医療事故調査・支援センター)は,医療事故調査制度の現況報告(11月)を発表しました。それによると,医療事故報告受付件数26件(累計45件),医療事故調査報告(院内調査結果)1件,とのことです.

「11月は26件の報告がありました。
医療機関の規模別内訳は、診療所からの報告が2件、病院からの報告が24件でした。
診療科別の主な内訳は、内科が5件、消化器科が3件、外科が3件、脳神経外科が3件、産婦人科が3件ありました。
※ 10月分について、取り下げの報告が1件ありました。」

「11月は医療事故調査報告(院内調査結果)が1件ありました。」


明らかに少なすぎます.
責任追及をおそれ,多少とも責任があるとみられるものを医療事故と扱わない医療機関があるのではないでしょうか.
もちろん,医療事故調査と,責任追及とは別ものです.
責任があるものは責任を負うべきです.
医療事故について医療事故の報告受付がなされていないとすれば,医療事故の原因を究明し再発防止につなげようとする医療事故調査の目的が達成されません.この状態が続くようであれば,改善が必要です.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-10 08:39 | 医療事故・医療裁判

千葉県の母親らが1歳の幼児の口に火を付けたタバコを押しつけ,暴行罪で書類送検(報道)

千葉日報「1歳長男にたばこ 母親ら「面白い画像」とFB投稿 暴行容疑で書類送検 /市原」(2015年12月8日)は,次のとおり報じました.
 
「幼児の口にたばこを押しつけて吸わせようとしたとして、千葉県警市原署は8日、暴行の疑いで、いずれも市原市在住で母親の自称風俗店従業員女(26)と元交際相手の自称塗装工男(29)を千葉地検に書類送検した。

 2人の書類送検容疑は共謀の上、2013年9月ごろ、同市の建築工事現場で、女の当時1歳の長男(3)の口に、火を付けて喫煙できる状態のたばこを押しつけた疑い。男児にやけどなどのけがはなかった。

 同署によると、2人はたばこに興味を示した男児に「くわえさせればまずいことが分かる」として犯行に及び、女はその際に撮影した画像を自身のフェイスブックで公開。今年11月に関係者から通報があり、同署が詳しく調べていた。

 女は「面白い画像が撮れると思った」と供述し、男も「悪ふざけでやった」と容疑を認めている。」


2年前の事件ですが,悪ふざけにもほどがあります.
フェイスブックで公開したため露見したのですが,同様の事案が他にもあるとしたら,おそろしいことです.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-08 22:15 | タバコ

気仙沼市の病院,弁護士会の紛争解決支援センターの和解案を受け入れず,遺族が提訴(報道)

河北新報「病院当直体制不備で男性死亡 遺族が提訴」(2015年12月2日)は,次のとおり報じました

「病院(宮城県気仙沼市)を受診した同市の男性会社員=当時(31)=が死亡したのは、当直時間帯の救急医療体制に不備があったためだとして、男性の遺族が1日までに、市に約9330万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
 訴えによると、男性は昨年3月16日夜、喉の強い痛みと呼吸困難を訴えて病院を受診した。当直の男性医師が男性を入院させたが、男性は翌17日未明に容体が急変。急性へんとう炎などにより同日夜に死亡した。男性医師はカルテに「呼吸困難なし」と記していた。
 遺族側は「呼吸困難の症状を専門医に正しく伝えていれば専門医自らが診察したか、適切な指示を仰げたはずだ。病院の救急医療体制が不十分だったため、死亡した」と主張している。
 市総務課は「訴状の内容を精査し、適切に対応したい」と話した。
 遺族は昨年10月、仙台弁護士会の紛争解決支援センターに和解あっせんを申し立てた。センターは市が5500万円の解決金を支払う和解案を提示したが、市が受け入れなかった。」


本件は私が担当したものではないので,詳しいことはわかりませんが,急性扁桃炎が悪化し,急性喉頭蓋炎になって,死亡した事案なのでしょうか.
夜間救急に,耳鼻咽喉科の医師がいないと,できることが限られてしまいます.
夜間救急に耳鼻咽喉科の医師がいないのはやむをえないことでしょうが,急性に悪化する耳鼻咽喉科の疾患を発症した患者が亡くなるのはやむをえないことではないと思います.
翌朝まで待てない耳鼻咽喉科の救急疾患が疑われるようなら,耳鼻咽喉科の医師を呼ぶべきでしょう.
呼吸困難の有無が争われていますが,喉の痛みを訴える患者のなかには,急性喉頭蓋炎に発展する患者もいますので,呼吸困難がさほどではなくても耳鼻咽喉科の医師の診察が必要です.
耳鼻咽喉科医師の診察までつなげれば,内科医師の責任はありません.

なお,弁護士会の紛争解決支援センターの和解案を受け入れない病院は,自治体が開設した病院が多いような気がしますが...


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-08 00:03 | 医療事故・医療裁判

稚内市の病院、急性散在性脳脊髄炎を疑い悪性リンパ腫の疑い診断と転医遅れ4600万円で和解(報道)

朝日新聞「稚内市立病院で搬送遅れ、遺族に4600万円支払い」(2015年11月25日)は、次のとおり報じました.
 
「北海道稚内市と市立稚内病院は24日、同病院から他の医療機関へ搬送後に死亡した未成年の女性について、病院側に転院搬送の判断が遅れる過失があったとして、遺族に慰謝料など約4618万円を支払うことを明らかにした。市は来月1日開会の定例市議会に議案を提出する。賠償金は病院が加入する病院賠償責任保険から支払われるという。

 病院によると、女性は稚内市に住んでいた2013年11月、同病院で急性散在性脳脊髄(せきずい)炎などの疑いと診断され、入院治療を2回受けた。14年1月に3回目の入院をした際、腹部CT(コンピューター断層撮影)検査で悪性リンパ腫が疑われ、同病院では治療が困難として、すぐに高次医療機関に搬送されたが、3月に亡くなった。

 遺族の両親は同年10月に代理人弁護士を通じ「早期に転院搬送すべきだった」などと主張。同病院は「悪性リンパ腫の発見が遅れたのは事実で、転院搬送の遅れが過失に当たるとする主張を認めた」(波間常次郎事務局長)としている。」


この件は私が担当したものではありませんので、どのような症状があったか、どのような検査を行ったかは、上記報道以上にはわかりません.
ただ急性散在性脳脊髄炎と悪性リンパ腫の鑑別には、MRSが有用です.
悪性リンパ腫は、リンパが腫れますが、痛みもなく、それ以上に特徴的な症状がありませんので、一般に診断は難しいといえるでしょうが、医師は急性散在性脳脊髄炎を疑っていたのですから、悪性リンパ腫との鑑別のためにMRSを実施すべきで、MRSを実施しなかったとすれば、過失が認められるでしょう.


 谷直樹


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by medical-law | 2015-12-07 01:31 | 医療事故・医療裁判

高知県の病院,骨折手術で神経損傷2000万円賠償(報道)

RKC高知放送「県立幡多けんみん病院で医療ミス」(2015年12月4日)は,つぎのとおり報じました.

「宿毛市の幡多けんみん病院によると、去年8月、腰の骨を折った患者に対し骨折を治すための手術をした際、執刀した医師が手術器具で神経を傷つけたという。手術のあと患者は右足に麻痺を起こし、再手術もしたが麻痺は残ったままという。幡多けんみん病院の橘壽人院長は「ご本人やご家族に多大なご心痛やご迷惑をおかけしたことに対し深くお詫び申し上げる。再発防止をはかり、県民の皆様の信頼回復に努める。」とコメントしている。県はこの医療ミスで患者に対し慰謝料など2000万円あまりを損害賠償金として支払った。」

この件は,私が担当したものではありません.神経損傷は医師個人の技術的な問題に依拠する面もありますが,必ず背景事情があるはずでしょうから,信頼回復のために,調査委員会を設け,再発防止策を検討していただきたいと思います.


谷直樹


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by medical-law | 2015-12-05 02:33 | 医療事故・医療裁判

壊死性筋膜炎で提訴(報道)

河北新報「診療ミスで手足指20本切断 医療法人を提訴」(2015年12月3日)は,次のとおり報じました.

「宮城県岩沼市の整形外科クリニックを受診した宮城県南の60代の主婦が両手足の指20本を切断したのは、医師が病状を正しく認識せず適切な処置が遅れたためだとして、主婦が2日までに、病院を運営する同市の医療法人に約4400万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴えによると、主婦は昨年11月、右脚が急に痛み出してクリニックを受診。医師は確定診断を下さず経過観察とし、主婦を帰宅させた。主婦は翌朝、激しい動悸(どうき)に襲われ、救急搬送先の別の医療機関が「壊死(えし)性筋膜炎」と診断した。主婦は次第に指先の血流が悪くなり、1カ月半後に壊死した両手足の指全てを切断した。

 壊死性筋膜炎は病状の進行が速く、皮下組織の壊死につながる病気で、死亡率も高い。主婦は右足のかかとがひび割れており、細菌が侵入して発症した可能性がある。

 主婦側は「症状から壊死性筋膜炎の恐れは十分考えられたのに、クリニックはよく似た別の病気を疑い、適切な医療機関に転送しなかった。初期診断が適切なら指の切断は防げた」と主張している。法人側は「訴訟に関するコメントは差し控える」と話している。」


 これは,私が担当した事案ではありませんので皮膚の所見等詳細が分かりませんが,クリニック側が責任を否定し激しい争いになりそうな感じがします.壊死性筋膜炎は,進行が早く,診断が遅れると重篤な結果になる疾患ですので,皮膚科医なら壊死性筋膜炎を念頭においたと思いますが...
 とはいえ,大病院へ転院させるか,帰宅させるにしても,皮膚が黒く壊死してきたら大病院へという説明があると,提訴はなかったでしょう.

 
 谷直樹


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by medical-law | 2015-12-03 13:06 | 医療事故・医療裁判