弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

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《Still Life with Game, Vegetables and Fruit》

《Still Life with Game, Vegetables and Fruit》は,フアン・サンチェス・コタン(Sánchez Cotán, Juan)氏が1602年に制作した厨房画です.数点しか現存していない同氏の静物画の中の1点です.同氏の他の作品と区別するために《食用アザミのある静物》と呼ばれることもあります.
レモン,リンゴ,スズメ,ヤマウズラ,ニンジン,ラディッシュ,白アザミがどれも克明にかつ厳粛に描かれています.糸でつるす(Game)のは食材を腐敗させないためで,当時の一般的な保存方法です.
作品は,プラド美術館に所蔵されています.



谷直樹

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by medical-law | 2020-06-25 03:24 | 趣味

「アヴァン・ギャルドの鏡」

「Florence Henri : Mirror of the Avant-Garde 1927-1940」展が2015年にコンコルド広場の近くにあるジュ・ド・ポーム国立美術館で開かれました.
《セルフポートレート》(1928年),《ランヴァンの香水アルページュの広告写真》(1929年), 《静物のコラージュ》(1929年),《果物》(1929年)など,鏡を用い,キュービズム、シューレアリズムなどの影響がみられるクールなモノクロ写真は,きわめて美しい作品です.フローランス・アンリ氏はもっと知られてもよいと思います.
東京国立近代美術館には,『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』が所蔵されています.


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by medical-law | 2020-06-24 02:05 | 趣味

《フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299 (297c)》

《フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299 (297c)》 は,アマデウス・モーツァルト氏の管楽器のための協奏曲のなかでも1,2を争う作品です.
フランスのド・ギーヌ公爵がフルートを,その令嬢がハープを担当し,結婚式で演奏するために,同公爵の依頼により作曲されたものです.モーツァルト氏は,フルートとハープが好きで作曲したわけではなかったのです.日々の糧を得るために作曲したのです.ド・ギーヌ公爵は謝礼を払わなかったというオチがあります.

ジャン=ピエール・ランパル氏,リリー・ラスキーヌ氏,ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管管弦楽団の演奏がフランス風で,明るく華やかなこの曲にぴったりです.私は1969年にLPで聴きました.それから50年以上たった今でも,これがこの曲の最上の演奏と思っています.



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by medical-law | 2020-06-23 00:14 | 趣味

「法律事務所における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」がほしい

日弁連は,法律事務所の業種としても特性に配慮した「法律事務所における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定しないのてしょうか.
現状では,経団連が5月14日に策定した「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」しかありません.



谷直樹

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by medical-law | 2020-06-22 20:30 | 日常

神奈川県弁護士会,横濱刑務所と八王子医療刑務所に警告

神奈川県弁護士会は,令和2年6月11日,横濱刑務所と八王子医療刑務所に警告を行いました.

「横浜刑務所において服役していた申立人について、横浜刑務所がHIV一次検査を実施したところ、陽性であることが判明したが、横浜刑務所は、申立人に直ちに検査結果を告知し、二次検査を実施すべきであったにもかかわらず、採血後一年以上検査結果を告知せず、二次検査を実施せず、申立人は、早期に治療を開始することができなかった。
申立人に対する上記処遇は、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律第56条、憲法第13条、憲法第25条により保障された社会一般の保健衛生及び医療水準に照らし適切な保健衛生上及び医療上の措置を受ける申立人の人権を侵害するものであり、今後、上記のような人権制限を行わないように警告する。

「八王子医療刑務所(現、東日本成人矯正医療センター)は、HIV検査のために横浜刑務所で採血された申立人の血液についてHIV一次検査を実施したところ、陽性であることが判明したため、速やかに東京都保健局に二次検査を依頼すべきであったが、検体送付用のジュラルミンケースの購入を失念し、ジュラルミンケースの購入を失念したことに気付いた後も、早急にジュラルミンケースを購入するための措置を講じず、他の医療機関での二次検査を勧めることもなかったため、申立人は、早期に治療を開始することができなかった。
申立人に対する上記処遇は、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律第56条、憲法第13条、憲法第25条により保障された社会一般の保健衛生及び医療水準に照らし適切な保健衛生上及び医療上の措置を受ける申立人の人権を侵害するものであり、今後、上記のような人権制限を行わないように警告する。」


http://www.kanaben.or.jp/profile/gaiyou/torikumi/jinken/kankoku/pdf/20200619_jinkenkeikoku.pdf


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by medical-law | 2020-06-22 12:42 | 人権

《屋根の上の牡牛Op.58》

《屋根の上の牡牛 Op.58》(Le Boeuf sur le Toit )は,ダリユス・ミヨー(Darius Milhaud)氏が作曲した,100年前のバレエ音楽です.
ブラジルのメロディが用いられ(「詰め込まれ」と言ったほうが正確かもしれません),「屋根の上の牡牛」という酒場にあつまる風変わりな人を描写した,にぎやかな曲です.調性の異なる音楽を同時に演奏するのは,同氏の得意な手法です.
カフェのざわめきを聞きながらほうが勉強,仕事がはかどるという人がいます.この作品は,そのようなざわめきを音楽にしたような感じです.

ダリユス・ミヨー氏は,大好きなチャーリー・チャップリン氏の無声映画のために勝手に《ヴァイオリンとピアノのためのシネマ[幻想曲》を作曲し,同氏に楽譜を送ろうとします.ジャン・コクトー氏は,それをおしとどめ,同氏シナリオのバレエの音楽としてこの曲を使うことを提案し,同意を得ました.このようにして,バレエ音楽《屋根の上の牡牛》ができました.
ジョルジュ・オーリック氏の《さらばニューヨーク》,フランシス・プーランク氏の《円窓》,エリック・サティ氏の《組み立てられた3つの小品》とともに1920年に初演されました.
ダリウス・ミヨー氏指揮シャンゼリゼ劇場管弦楽団のLPがCDになって復活しています. 



谷直樹

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by medical-law | 2020-06-22 03:17 | 趣味

山中伸弥教授「日本は他の国と違う理由で医療体制がかなり危ない」

山中伸弥教授は,TOKYO FM「TOKYO SLOW NEWS」(6月9日)で,「日本は他の国と違う理由で医療体制がかなり危ない」と語っています.

「第2波までに間違いなくできることは、検査体制の確立や、アプリなどを使って検査を行ったりと、そういうことは絶対にできます。ただ日本は他の国と違う理由で医療体制がかなり危なくなって、それは偏見や中傷などの理由で、医療従事者が(精神的に)参ってしまいましたので、もし第2波がやってきたら、ぜひともそれは防ぎたい。そのためにもきちっと検査するべきところは検査して、「大丈夫です」ということをちゃんと示していくと、随分“マシ”になると思います。」


緊急事態宣言が全国で解除されました。しかし新型コロナウイルスへの対策はこれからが本番です。まだ青信号ではなく、黄色信号が点滅している状態です。・・・


谷直樹

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by medical-law | 2020-06-21 21:42 | 医療

夏至

イギリスのストーンヘンジで毎年行われている夏至を祝う集りは新型コロナの影響で中止となりました.
私はたこ飯を食べました.たこ飯は簡単で美味しいです.

谷直樹

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by medical-law | 2020-06-21 21:20 | 日常

新型コロナウイルス感染症の治療薬治験疑惑の波紋

新型コロナウイルス感染症の治療薬についての治験で,データが捏造されていた疑惑に応えることが出来ず,雑誌に掲載された論文が撤回になりましたが,政治的背景も指摘されています.また,ワクチン開発についても,そのエビデンスをしっかり検証する必要があります.

毎日新聞「政治化された「エビデンス」 新型コロナ研究不正疑惑の波紋」(2020年6月21日) は,次のとおり報じました.

「新型コロナウイルス感染症の治療に関わる研究で不正疑惑が浮上した。複数の欧米の一流医学誌がこの研究論文のデータが信頼できないとして、掲載の撤回を発表したのだ。米国のトランプ大統領をも巻き込み、国際的に大きな注目を集めた研究だった。波紋は学術界の外へと広がっている。

 ◇ 有名医学誌が相次いで論文を撤回

 英国の「ランセット」誌と米国の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」誌は6月4日、既存薬を利用した新型ウイルスの治療に関する研究論文の掲載撤回を相次いで発表した。

 どちらも筆頭著者は米ハーバード大関連病院の医師で、シカゴに拠点を置くサージスフィア社がデータ分析を担っていた。

 ランセットの論文は、抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンが新型ウイルスの治療に有効かどうかを検証したもの。世界の671病院で治療を受けた約9万6000人の患者データを分析した結果、新型ウイルスへの有効性が確認できないばかりか、死亡リスクが高まる可能性があると指摘した。

 だが5月22日に論文が発表されると、データの信ぴょう性について研究コミュニティーなどから疑問の声が上がった。新型ウイルスの被害が深刻な米国や欧州でサージスフィア社に患者データを提供したと認める医療機関が現れなかっただけでなく、論文で示された死者数などのデータも各国政府の公式発表と食い違いがあった。研究チームはデータの再検証にサージスフィア社の協力が得られないとして、二つの論文の撤回を申し入れた。

 ◇ 渦中の企業はホームページを閉鎖

 サージスフィア社は、新型ウイルスの流行が世界的に広がった2020年3月まで目立った活動歴がない無名の企業だった。ホームページでは、世界1200の医療機関と協力して2億4000万人の匿名化された世界最大級の患者データベースを管理していると誇示。データ分析には人工知能(AI)を活用するとの記載もあった。しかし、英紙ガーディアンは、従業員に医学や機械学習のキャリアがあるとみられる人物は少なかったとして、サージスフィア社の活動実態に懐疑的な見方を示している。サージスフィア社は論文に疑義が生じた直後、ホームページで「独立した学術監査が行われることで、私たちの研究の質が強調される」との声明を発表したが、その後、ホームページは閉鎖された。

 疑惑の企業が研究に参加した経緯をたどる前に関係者を整理しておこう。撤回された論文には、米国を拠点とする3人の心臓外科医が共通して名を連ねていた。

 ▽マンディープ・メフラ氏 …米ハーバード大学医学部教授で、関連施設のブリガム・アンド・ウィメンズ病院心臓血管センターの責任者。学術誌に200本以上の査読付き論文を発表した実績があり、米科学誌サイエンスは「スター研究者」と評する元共同研究者の声を伝えている。ランセットとNEJM論文の研究を統括した。

 ▽サパン・デサイ氏 …サージスフィア社の最高経営責任者。米メディアによると、研修医だった00年代後半に同社を創業した。当初は医療用の教科書などを扱っていたが、最近は主要なサービスとして患者データベースの提供と分析を掲げていた。今回の論文撤回を受けて、デサイ氏が過去に発表した別の論文にも不正の疑いが指摘されている。

 ▽アミット・パテル氏 …論文発表時の所属は、米ユタ大学生体医工学部で無給の非常勤講師だった。ユタ大学の広報担当者によると、論文撤回翌日の6月5日付で「相互の合意」に基づいて解任された。大学側は解任の理由は「コメントできない」としている。過去には再生医療分野でランセットに掲載された共著論文がある。

 ◇ ハーバード大教授の謝罪

 毎日新聞の取材依頼に対し、ハーバード大のメフラ氏は病院を通じて文章を寄せた。

 それによると、メフラ氏は新型ウイルスのパンデミックを受けて「科学と患者のケアに寄与するタイムリーなデータの提供が不可欠」だと考えていた。そこに旧知のパテル氏を通じてデサイ氏とサージスフィア社を紹介され、共同研究に合意したという。メフラ氏の提起した研究課題に対して、サージスフィア社が保有するデータの分析結果を提供。それを基にランセットとNEJMの論文を執筆した。

 掲載直後にデータが不自然だとして複数の研究者から疑義が浮上すると、メフラ氏はサージスフィア社に再解析を求め、さらに独立した第三者機関に調査を委託した。これに対し、サージスフィア社は「機密情報を含み、提供者との合意」に反するとして元データの開示を拒んだという。

 これを受けてサージスフィア社のデサイ氏を除く共著者は、「データの出所や信ぴょう性、そしてそのデータから導いた知見に確証がなくなった」として両誌に撤回を申し入れた。メフラ氏は「非常に必要性の高い研究に貢献したいという希望があり、使用するデータが適切であるかを十分に確認しなかった。直接的にも間接的にも、混乱を招いたことを心より申し訳なく思う」と謝罪した。

 以上は、あくまでメフラ氏による説明である。

 デサイ氏とサージスフィア社にもメールでコメントを求めているが、6月12日現在で返答はない。英紙フィナンシャル・タイムズによると、ランセットを発行する学術出版大手エルゼビアは、サージスフィア社が関与した20本近い論文を調査するという。改ざんの有無、あるいはサージスフィア社が保有していると主張するデータベースが実在しているかが今後の焦点となる。

 なぜ権威ある学術誌がずさんな論文を掲載してしまうのか。研究不正が表面化するたびに繰り返されてきた問いだが、いまだに決定的な防止策は存在しない。

 学術誌が論文の掲載を決める際のチェック機能の一つに査読(審査)がある。論文のテーマごとに実績ある複数の研究者が正体を隠してボランティアで行うことが多い。ただし査読者には意図的な不正を見抜くことは期待できない。論文が首尾一貫しているか、新規性があるかを確認するのが主な役割だからだ。

 しかし、ひとたび問題がある論文が発表されると、「クラウド査読」と例えられる集合知を生かした検証がウェブ上で始まる。STAP細胞事件(※1)などはその典型例だった。今回の事案でも研究者コミュニティーによって問題点があぶり出され、英紙ガーディアンなどの調査報道が後押しした結果、掲載から数週間で撤回に至った。この点では、今回もアカデミアやジャーナリズムによる浄化作用が発揮されたと評価することができる。

 問題は、今回の撤回論文がもたらした政治的な影響の大きさだ。

 ◇ トランプ批判に使われた「エビデンス」

 抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンは、トランプ米大統領が新型ウイルスの治療に効果があると主張し、5月18日の記者会見で毎日服用していると明かして波紋を呼んだ。ヒドロキシクロロキンが新型ウイルスの予防や治療に有効であることを明確に示す研究成果はないが、トランプ氏は電話や手紙で肯定的な話を聞いたなどと説明していた。

 「新型ウイルスへの有効性が確認できなかった」とするランセット論文が4日後に発表されると、トランプ氏の主張を否定する成果だとして米国内外で大々的に報じられた。世界保健機関(WHO)や英国、フランスでは、安全上への懸念からヒドロキシクロロキンを使った臨床試験が一時的に中断されるなどの影響も広がった。

 筆頭著者のメフラ氏は論文発表後、メディアのインタビューで「新型ウイルス治療でヒドロキシクロロキンの使用は直ちにやめるべきだ」と主張。英スカイニュースに対しては「我々の研究の結果かどうかは知らないが、(トランプ)大統領はヒドロキシクロロキンの服用をやめたと聞いた」と誇らしげに語っていた。

 こうした言動を見る限り、メフラ氏は科学を軽視するトランプ氏の主張を正すことに意義を感じていたのではないか。しかし彼らが依拠した「エビデンス(科学的根拠)」もまたフェイクだったのは、実に皮肉な結果である。

 トランプ氏の主張を支持する研究はその後も発表されていない。ヒドロキシクロロキンを新型ウイルス治療薬の候補として臨床試験を行っていた英オックスフォード大は6月5日、新型ウイルスに対する効果は認められなかったとして臨床試験の打ち切りを発表した。

 一方、メフラ氏ら3人は撤回された2論文とは別に、抗寄生虫薬イベルメクチンが新型ウイルスの治療に有効とした研究成果を4月半ばに報告しており、査読前の論文ながら国際的に注目を集めた。イベルメクチンはノーベル医学生理学賞受賞者の大村智・北里大学特別栄誉教授が開発に貢献し、寄生虫が原因の熱帯感染症の特効薬としてアジアやアフリカで多くの人の命を救ってきた薬だ。

 米科学誌サイエンスによると、メフラ氏らの報告を受けて、ペルーでは新型ウイルスの治療指針にイベルメクチンが加えられたほか、ボリビアでも新型ウイルス治療薬として使用が認められ、無料配布も計画されたという。しかし、この研究でもサージスフィア社のデータが使われており、査読前の論文を公開するウェブ上のプラットフォームから告知なしに削除された。

 ◇ 拙速なワクチン開発への警鐘

 今回の事案は、新型ウイルスのワクチンと治療薬をめぐる過度な開発競争にも一石を投じている。

 とりわけ社会経済活動の正常化につながるワクチンは、米中を中心に莫大(ばくだい)な研究費が投じられ、政治が介入して前例のない速さで開発が進む。薬事承認のための治験は法律で厳しいデータ管理が求められ、改ざんなどの違反時に罰則があるため、不正に対する一定の抑止力がある。それでも専門家からは拙速な動きに懸念の声が上がる。研究公正に詳しい京都薬科大の田中智之教授は「医学の世界は(薬が作用する)メカニズムが分からなくても効果があれば良いという時代が長く続いてきた。そのため、今回のパンデミックのような緊急時には人体実験やむなしといった判断に傾きがちだ」と語る。

 日本でも安倍晋三首相が、国内企業が開発した抗インフルエンザ薬アビガンについて、新型ウイルスの治療薬として「5月中の承認」をめざすと明言。現在も治験は続いているが、結果が出ていない段階で国のトップが医薬品の承認時期を明示するのは異例だ。これに対し、日本医師会の有識者会議は5月中旬に発表した緊急提言で「有事だからエビデンスが不十分でも良い、ということには断じてならない」と指摘。過去の薬害事件などに言及した上で、「『科学』を軽視した判断は最終的に国民の健康にとって害悪となり、汚点として医学史に刻まれる」と警鐘を鳴らした。

 新型ウイルスをめぐる研究の緊急性・公益性は極めて高い。「打つ手がないときに何もしないことは非常に忍耐が必要になるが、一方で詐欺的な主張に惑わされる患者の不利益に目を向ける必要がある。緊急時であるからこそ、ワクチンや治療薬開発のステップを監視する独立した国際組織(レッドチーム)を結成するといった配慮が求められる」。田中教授は、今回の研究不正疑惑がもたらした教訓を重く受け止めるべきだと考えている。」




谷直樹

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by medical-law | 2020-06-21 20:25 | 医療

《シェヘラザード Op.35》

交響組曲《シェヘラザード Op.35》(1888年)は,リムスキー=コルサコフ氏の作品です.オーケストレーションが見事で,魅了されます.

第1楽章 海とシンドバッドの船
第2楽章 カランダール王子の物語
第3楽章 若い王子と王女
第4楽章 バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲

リムスキー=コルサコフ氏は,翌1889年のパリ万国博覧会で自作を含めロシア音楽を指揮しました.このコンサートを聴いたクロード・ドビュッシー氏は,リムスキー=コルサコフ氏を賞賛しています.当時学生だったモーリス・ラヴェル氏も,このコンサートを聴き,強い影響を受け,《シェヘラザード 序曲》(1898年)を作曲しています.
イーゴリ・ストラヴィンスキーは,リムスキー=コルサコフ氏の授業を受け,同氏の娘の結婚を記念して交響的幻想曲《花火 Op.4》(1908年)を作曲しました.

《シェヘラザード Op.35》は,ヴァレリー・ゲルギエフ氏が指揮したキーロフ歌劇場管弦楽団の演奏(現在は「マリインスキー劇場管弦楽団」の名称)が素晴らしいと思います.
同管弦楽団は,リムスキー=コルサコフ氏ゆかりのサンクトペテルブルクのオーケストラです.



谷直樹

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by medical-law | 2020-06-21 03:00 | 趣味