弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

電子カルテの入力を誤り100倍のモルヒネを処方した医師と確認を怠った薬剤師が送検される(報道)

朝日新聞「93歳に必要量100倍のモルヒネ処方 容疑の医師と薬剤師書類送検」(2022年6月29日)は次のとおり報じました.

「必要量の100倍のモルヒネを高齢患者に処方して死亡させたなどとして、警視庁が、○○クリニック(東京都○○市)の40代女性医師と、クリニック近くにある調剤薬局の60代女性薬剤師の2人を業務上過失致死の疑いで書類送検したことが29日、捜査関係者への取材でわかった。ともに容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、患者は都内の男性(当時93)で、昨年2月に息苦しさを訴えてクリニックを受診。この医師から処方されたモルヒネの内服薬を服用したところ、約1週間後に死亡した。

 警視庁が調べたところ、男性の死因はモルヒネ中毒で、医師が電子カルテの入力を誤って必要量の100倍のモルヒネを処方していた疑いが判明。薬剤師も処方箋(せん)が正しいかをよく確認せずに薬を調剤した疑いがあるという。」



毎日新聞「100倍のモルヒネ処方し患者中毒死 業過致死容疑で医師ら書類送検」は次のとおり報じました.

「必要な量の100倍のモルヒネが含まれる飲み薬を誤って処方して東京都小平市の男性(当時93歳)を中毒死させたとして、警視庁が「○○クリニック」(東京都○○市)の40代の女性医師と、60代の女性薬剤師を業務上過失致死容疑で東京地検立川支部に書類送検していたことが29日、捜査関係者への取材で判明した。送検は23日付。

 書類送検容疑は2021年2月1日、息苦しさを訴えて同クリニックを受診した男性について、医師が電子カルテの入力を誤り、薬剤師は十分な確認をしないまま必要な量の100倍のモルヒネを処方し、同8日にモルヒネ中毒で死亡させたとしている。2人は容疑を認めているという。
同クリニックは29日、ホームページで「ご遺族とはすでに示談が成立している。医師・薬剤師個人に責任があるとは考えておらず、すべての責任は当院自体にあると考えている。今後二度とこのような事故を起こすことのないよう努めてまいる」とのコメントを発表した。【鈴木拓也、木原真希】」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
医療事故調査・支援センター(一般社団法人 日本医療安全調査機構)は、2022年 1月、医療事故の再発防止に向けた提言第 15 号「薬剤の誤投与に係る死亡事例の分析」を発表しています.
https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/teigen15.pdf

谷直樹

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# by medical-law | 2022-06-30 05:56 | 医療事故・医療裁判