弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

タバコ病の流行モデル

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写真は,後楽園です.

「街の弁護士日記 SINCE1992」さんのブログに

「1980年代以来、喫煙者は激減傾向にあります。
1980年代以来、肺ガンによる死者は激増傾向にあります。
(中略)
不思議だなと思うのです。
どうしてなんでしょう。」

と書いてありました.

たしかに,同様の疑問をもつ人も多いでしょう.

これは,喫煙から肺がんによる死亡までタイムラグがあるためです.喫煙率のピークよりも約30年程度遅れて,喫煙による死亡率のピークがくるのです.

世界的に,次の4つの段階があるとされています(タバコ病の流行モデル).
第1期:男性の喫煙率の増加
第2期:男性喫煙率の減少開始と女性の喫煙率の増加
第3期:女性の喫煙率の減少の開始と喫煙関連疾患死亡の増加
第4期:喫煙関連疾患死亡の減少

1980年代以降の日本は,第2期にあたり,喫煙関連疾患死亡(その1つが肺がんによる死亡)が増加しているのです.

タバコ病の流行モデルの図(Ramstrom, 1997; 厚生労働省検討会, 2002)は,タバコ病辞典等に載っています.
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# by medical-law | 2010-12-02 09:20 | タバコ